最初は正直、63点くらいかなと思った(笑)
でも、やっぱすげー心に引っかかってるんです。
そこを評価したい!
「ロブスター」70点★★★★
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たぶん、少し未来の世界。
この世界では独身でいることが禁じられ、
独身者は動物に姿を変えられてしまう。
ある日、妻に捨てられた
デヴィッド(コリン・ファレル)は
専用のホテルに送られ、
45日間のうちに
パートナーを見つける必要に迫られるのだが――?!
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これはですね~
かなり問題作。
ぼっち人間は動物に変えられてしまうという
斬新すぎるルールの世界。
そこで
パートナーを探し、生き延びようとする
腹の出た、冴えない主人公コリン・ファレル(笑)
この世界観はとにかく新しく
シュールさ、残酷さ、イヤさ加減から目が離せない。
なんだろう「進撃の巨人」とか
日本のコミック世界にありそうな感覚もあって
おもしろいなあと思う。
監督のルールにどっぷりハマれば
まずイケると思います。
レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、
ベン・ウィショー、ジョン・C・ライリーら
この世界に乗っかることにした!という
キャストたちのセンスも感じます。
ただ、残酷な描写もあってそこが辛いのと
そのルールを作った監督自身の
「オレ流、どうよ?」感が
ビミョーに鼻に付くところもあるんですよねー(苦笑)
でも、なかなかこんな感覚には出会えない。
だから、アリなんだろうと思う。
ラストもね、いろんな解釈できると思います。
さらに、いま隣でスヤスヤ眠っている猫が
「元は人間だったのかも?」と思えたり
「あなただったら、何の動物になる?」という
想像をもたらしてくれたのは、やっぱ新しいよなあと思えるわけで。
「もし、動物に変えられるとしたら?」の質問を
おなじみ『週刊朝日』「ツウの一見」で
お話を伺った社会学者の山田昌弘先生にぶつけたところ
「魚」だとおっしゃってました。
一緒にいた宣伝会社の女の子も「魚」だって。
ええ?そりゃ、絶対猫じゃね?(笑)
★3/5(土)から新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
「ロブスター」公式サイト