同性婚の“その後”を描いていて
まさに旬なテーマだと思います。
「人生は小説よりも奇なり」73点★★★★
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ニューヨーク、マンハッタン。
画家のベン(ジョン・リスゴー)と
音楽教師のジョージ(アルフレッド・モリーナ)の同性カップルは
39年連れ添い、ついに結婚することになった。
友人や親族(マリサ・トメイ)らに
心から祝福された二人だが
同性婚が明らかになったことで
ジョージはカトリック系の勤務先の学校をクビになってしまう。
収入を失った二人は
家を売らなくてはならなくなるが――?!
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同性婚のその後、を描く
タイムリーなネタにまず注目です。
宣伝ポスターもおっさん二人がメインで
勇気あるな~と思ったんですが(笑)
でもこの映画は
同性カップルうんぬんの話、というよりも、
どんなカップルにも、どんな人々にも通じるものなんですね。
そこがいい。
なのでぜひ、構えずに見ていただきたいと思います。
困った状況になったゲイの叔父さんを
何の壁もなく受け入れる
甥っ子(ダーレン・バロウズ)や、その妻(マリサ・トメイ)が
ナチュラルでステキだし
そういうときに
手を差し伸べてくれる人のありがたみも
しみじみ感じたなあ。
そして
すべてを描かず「察するが花」な余韻のある演出に
どこか日本映画に通じる気がするんですよね。
ラストなんて岩井俊二監督作品みたいなんですよ。
あと、甥っ子役のダーレン・バロウズが
井浦新氏に似てる。
そこも日本映画っぽく見えた理由かもしれません。
★3/12(土)からシネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
「人生は小説よりも奇なり」公式サイト