
「桐島、部活やめるってよ」の
朝井リョウ氏、原作。


「何者」68点★★★☆



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大学生の拓人(佐藤健)は

ルームメイトで同級生の光太郎(菅田将暉)とともに
就活をスタートさせる。

そんなとき
拓人は同級生の瑞月(有村架純)と再会し


就活に燃える彼女のルームメイト、理香(二階堂ふみ)を紹介される。


“意識高い系”な理香から
「じゃあ私たちの部屋を“就活対策本部”にしよう!」

一丸となって就活を始めるのだが――?!

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いやあ
SNS時代の就活のしんどさが
マジでよ~くわかりました。

それだけでも、けっこう収穫かもしれません。


ここに描かれる就活の大変さは
実際に汗水垂らして、100社を回って・・・というのとはちと違う
(実際はそうだろうけど)。

「一緒にがんばろうね!」とか言っても


結局はライバル

ツイッターやFacebookなどSNSの時代こその
就活の苦しさ、怖さがメインなんですね。

「私は学生時代、こんなことをやってました!」

「友達、こんなにいます!」

「こんなに充実してます!」


そういうツールでアピールしないと、なんか負け、みたいな。

そこが、ヒヤリと怖い。

でもこれが現実なんだろうな。

いまでは企業の4割が(いや、実際はほとんどだと思う)
学生のSNSをチェックしてるっていうし

まあワシが人事部長でも
やると思う。ハッキリ言って。

そんな時代に、まだ「何者」でもない若者たちが
どうやって「自分」を演出していけばいいのか。

その迷いや大変さが、よくわかるし
その中でダークサイドに墜ちていってしまう

わかるわ。

しかも
企業に自分が値踏みされるしんどさや


不採用の通知をもらったときの
自分の存在が否定されたような絶望感――

これは時代が変わっても、同じなんですよね。

そこがまた辛いつうか。
基本は若者向けの
共感&就活映画なんだろうけど

終盤に向かって
「ホラーか?!」となっていく展開も怖かったなあ(苦笑)

最後が尻切れっぽかったのが惜しいけど
“いま”を知ることができて、ありがたかったす。

★10/15(土)から全国東宝系で公開。
「何者」公式サイト