大都会のすぐ近くに
こんな場所があるなんて!
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「あたらしい野生の地」71点★★★★
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干拓事業の失敗で
45年間放置されたオランダの土地。
そこに新たに生まれた
驚きの「野生の王国」を描くドキュメンタリーです。
この場所はアムステルダムから
車で1時間程度のところだそう。
大都会のすぐそこに
こんな場所があるなんて! と
マジで驚きます。
なんといっても強烈なのは
草原を走る野生の馬コニックの群れの壮大さ。
映画はその場所に生きる
キツネや大鹿など動物たちの営みを
ときにユーモラスな口調で紹介していきます。
このナレーションが
意外に邪魔にならないのもいい。
ただ「野生の国」では
生死の厳しさも“野生のまま”であり
丸々太った雁のひなたちを襲うキツネや
厳しい冬を越せずに群れから脱落する仔馬など
強烈な生と死の現実も描かれる。
ワシ、そういうのが人一倍苦手なんですが
でも、この映画は辛くなかった。
思うに、その理由は
動物たちの彼らの死に
忌むべき“人間”が一切関わっていないからなんですね。
この場所で起こるすべての死に無駄はない。
すべては繋がっているのだと、感じられる。
だから、生死も正視できる。
逆に
弱い者は生き残れない、厳しい現実もあるわけで。
だからこそ
生と死は誰にでも平等だと
心を強くしてもらったような気がしました。
いま、この映画が、我々に何を伝えるのか。
じっくり考えることが大事だと思います。
「通販生活」web版の「今週の読み物」で
この映画の日本公開に尽力された
管啓次郎さんに、インタビューをさせていただいてます。
「週刊通販生活」
ぜひ映画と併せて
お読みいただければ幸いです!
ちなみに
ワシもクラウドファウンディングに参加しました~!(笑)
★10/29(土)から渋谷アップリンクほか全国順次公開。
「あたらしい野生の地 リワイルディング」公式サイト