もっとベタかと思ったのですが
意外に拾いものでした。
「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」72点★★★★
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若きシェフのジャッキー(ミカエル・ユーン)は
いわゆる“料理オタク”。
有名シェフの料理を完璧に記憶しているが、
しかし勤め先の大衆レストランで
三ツ星料理を出してしまうような不器用さでクビの連続だ。
そんな彼が偶然、
憧れの三ツ星シェフ(ジャン・レノ)と出会い――?!
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85分、サクッと楽しめて
味もしっかりしてる、美味しいフレンチ・コメディ。
テンポよく、多少の“はしょり”があっても、
「まずはおおらかに、楽しませたい」という作り手の気風が伝わってきます 。
軽快な描写のなかにも料理界の事情や悲喜こもごも
――伝統を維持するのか、流行を追うのか
その料理には、人真似じゃない創作性があるか――などがスラスラと描かれる。
思ったほど料理シーンはメインじゃないんですが、
シュヴァル・ブラン61年モノとか
ペトリュスとか(えっ、50万円とかするの?!)とか
有名ワインのシーンもあり
まあ食いしん坊にはたまりません(笑)
それにしても
エル・ブリブームを皮肉った
試験管やら液体窒素やらの「分子料理」には、笑っちゃいました。
キューブになったカモ料理てどーなの(笑)
年末年始、ぽっかり空いた時間に
サクッと一口おすすめです。
★12/22(土)から銀座テアトルシネマほかで公開。
「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」公式サイト