ELFじ~さんのほっつきある記(キャンピングカー アラモのたび)

アラモで走る無計画のたびと車中泊。たび先で温泉を楽しみ、ちょっと山登りと自転車。あとは快適化、ときどきじ~さんの日常。

「みつ」でトロ箱の鮮魚を買って、ブルーライン経由で帰ってきた(2016/5/31)

2016年05月31日 | 2016/5 南紀のたび 2
 267キロも走って、何とか無事に帰ってきた。出発前は200キロ少しだと思い込んでいたが、250キロを優に超えていた。そういえば往路は道の駅「みき」まで走って313キロだった。

 今日の内に帰り着くつもりなので、道の駅「みつ」の産直店が開店するまで待っていた。お目当ては鮮魚。



これまでお買い得だから買いたいなと思いつつも、ここからもう一泊して帰っていたので手を出さなかった。でも今日の内に帰るのだからこのうちのどれかを買って帰ろう。今朝上がったばかりで、中には跳ねているのもいる。大きなこちと飛びうおが入った箱も魅力的だったが、今回は真ん中の、鯛とイカ、キスなどの箱を買った。氷をいっぱい袋に入れて、冷蔵庫があるから大丈夫。



 「みつ」からは国道2号線まで少し戻るルートもあるが、海沿いにうねうね曲がって走って行く国道250号線から岡山ブルーラインを通って岡山バイパスに出るルートの方が楽しめるし、信号停止がほとんどないから楽だ。特に岡山ブルーラインはナビでこのルートを選ぶことはあまりないのだが、国道2号線よりもお勧め。何しろ昔は岡山ブルーハイウェイという名の有料道路だったので、平面交差もなく信号もない。(本当は道の駅の入り口の信号機がある)ほとんど60キロオーバーで駆け抜ける道だ。名前はブルーだが海が見えるのは備前寄りの片上大橋の所だけで、あとはほとんどが山の中をゆるやかに上下して左右にカーブだ。



岡山市の入り口の西大寺あたりで平地に出てくる。



 この先で岡山バイパスに出たらあとはずっと国道2号線だ。

岡山市内の安いスタンドで給油して、お昼を食べたらひたすら走る。特段の渋滞もなくコーヒー休憩と買い物をして、無事に帰ってきた。

本日の走行は266.7キロ、燃費は10.3Km/Lだった。



 戻ってきてから鯛を3枚におろして、刺身にして食べたが刺身だけでお腹いっぱいだ。頭とあらはあら煮にしておいたので、明日の酒まで待っていて。




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ここまで来たら後は帰るだけ道の駅「みつ」にたどりついた(2016/5/30)

2016年05月30日 | 2016/5 南紀のたび 2
 たびの始めが楠正成の千早城だったので、終わりが南朝ゆかりの吉野山なら何となくいい終わり方ではないかな。そういうことで今回の南紀のたびの訪問地はこれで終わりにしよう。

 今回の帰り道も下道が基本。  国道43号線から国道2号線につないで王道の西進ルートだ。確かに信号に捕まることは多いが、渋滞で動かないというほどでもなかった。とにかく止まらずにマグロのように常に走っていたいなら、三ノ宮あたりから北に入って山登りをするGoogle推奨のルートがいいが、キャブコンの場合は坂道が苦手なのでそちらよりも国道2号線ルートの方が気分的に楽だった。

 食事や買い物などの寄り道をして、道の駅「みつ」についた。





 ここは前が海になっていて、道の駅は少し小高い所にある。そして浜に降りることができる。小ぶりだが雰囲気がお気に入りの道の駅だ。



目の前の家島群島の夕暮れだ。静かな景色に気持ちが落ち着く。


それで振り返ると、醜い風景だ。



山を削ってソーラーパネルを敷き詰めている。災害を呼び込まなければいいがと心配になる。

 本日の走行は168.0キロ、燃費は10.3km/Lだった。





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ながとろから登りに上った大台ヶ原を歩く、そして吉野山に (2016/5/29)

2016年05月29日 | 2016/5 南紀のたび 2
 今日は午後の天候があやしいので、道の駅「ながとろ」を早めに出発。昨日の道を少し戻ったところにある、北に向かう県道をぐんぐん登って長いトンネルを抜ける。そこから国道169号線をさらに登っていく。
 途中に道の駅「吉野路上北山」がある。





ここはまだ営業前だった。川を挟んで向こうに温泉がある。


 国道を登り切ってトンネルを越えてすぐに左折して、大台ヶ原駐車場に向かう県道に入る。この道がしばらくは狭い急な登りで、対向車に気を遣う。幸い朝が早いので対向車は1台だけだった。



 駐車場に着いたら既にかなり多くの車が来ているのに驚いた。




 ここでコーヒーを入れてしばし休憩。

 これから日出ヶ岳(標高1,695m)に登るのだ。そうはいっても駐車場自体が標高1571mなので、登りはわずか。行程も2キロ程度。



しばらくはこんな道を気持ちよく歩く。気温も低く16度くらいだ。





この花は何だろうな。花びらの感じはツツジに似ている。

 後半は登りで、頂上近くになるとこんな木階段でかなりの傾斜。



そして頂上の展望台が見えてくる。少しガスが出てきた。





頂上の石票だ。ここが標高1,695m。



 展望台のテラス。天気が良ければここで気持ちのいいお昼御飯が食べられるだろう。

上から登ってきた道を見ると下からかなりガスが吹き上がってきた。



この辺で下山だ。まだこの先に行きたいところがある。


 今度は降りに下って、吉野山だ。桜の頃なら大変な混雑でこのクルマでは入り込むのも容易ではないが、今の時期ならどこに行ってもガラガラだ。下千本の広い観光駐車場にクルマを置いて、歩いていく。



 道の途中から一目千本を見下ろすが、やはり花がなければただの木が茂った谷だ。



黒門まで来た。ここからは門前町らしいちょっと華やいだ町並みになる。



 そしてまずは銅鳥居(世界遺産)。銅の鳥居としては日本最古だそうだが、寺域のしるしが鳥居なのは昔の行者の世界からの流れだろう。



 見ているとよく見る鳥居よりも幅が広いというか、高さが抑えられていてバランスが悪いように思う。これはなぜかな?

 さらに歩いていくと向こうから行者風の装束の人たちが続々とやってくる。



失礼かと思って後ろ姿にしたが、これは観光用のコスプレではなくて、大阪の講の一団のようだ。

 こうして昔ながらの装束でお参りに見えるといういうことは、蔵王権現の信仰の形が現代にも残っているということだ。世界遺産になった文化について、それが遺産という物体だけでなく現実の精神文化の中に今も残っているということなんだ。これを外国人観光客に見せてあげたいな。でも解説が必要かな。

 さて、仁王門(世界遺産)はこれから大修理に着工するということで、網に覆われていた。





仁王像を網の隙間から見上げた。うん、これはすごい迫力で迫ってくる。


 
 金峰山寺蔵王堂は開けっぴろげな場所にも関わらず、どっしりとして荘厳な雰囲気がある。

前庭の4本の桜で囲まれた場所は南北朝の時代、1333年に鎌倉北条軍がここを攻めたとき、醍醐天皇の皇子がここで最後の酒宴を開いた場所なんだそうだ。



 もう少し奥に進んでみる。吉水神社(世界遺産)だ。



 ただいまは修理中で外観はぱっとしないが、なにしろ南朝の御所のあったところなのだ。右手の建物が神社で、醍醐天皇が祀られている。

 ここから見る谷の景色も一目千本の桜だそうで、谷の向こう側の桜も併せて素晴らしい景観のようだ。



そして吉水神社の入口にある庭園もすばらしい。




 さすがに奥千本までは足が伸びなかったが、十分に吉野山を満喫した。

 今日は道の駅「吉野路大淀iセンター」に行ってみよう。



大屋根の下で野菜などの産直品が出ている。閉店間際だというのに観光バスも乗り付けて大変な賑わいだ。野菜は明日でもいいかな。今夜はここでお世話になることにしよう。雨もだんだん強くなってきたようだ。

本日の走行は149.0キロ、燃費は10.0km/Lだった。





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三重県の4つの世界遺産を訪れて道の駅「おくとろ」に (2016/5/28)

2016年05月28日 | 2016/5 南紀のたび 2
 朝になって少し上流まで行って一枚岩を見上げた。やはり大きい。垂直ではなくて80度くらいなんだろうか。この岩をクライミングした人はいるのかな。いやいや天然記念物なんだからハーケンなんか打ったら、御用かな。何しろ昼間なら人知れず登攀したということはありえない場所だ。

 

 ここまできたついでにすぐ近くの「滝の拝」に行ってみる。ところが結構遠くて、かなり山に分け入ったところだった。
すぐ手前の道の駅「瀧の拝太郎」のすぐ先だ。



この道の駅まったく人気がない。営業時間は土日祝の11時から15時だ。この滝を見に来る人のためのレストハウスのようなものだ。ついでに隅の方にこんなものが。



どうやらここはその昔中学校があったらしい。その跡地を使ってこうなっているわけだ。

 さて、滝の方は期待したイメージとはちょっと違っていた。





川の端のところで小さな滝が流れ落ちているということだが、もう少し水量が多かったならば、別の見え方がしたのかな。河床の岩が石灰岩でカルスト台地の岩どころではないすごい凸凹だ。

 この川の流れもきれいだ。



 今度は「花の窟」。世界遺産登録(『紀伊山地の霊場と参詣道』)の日本最古の神社だ。





本堂も拝殿もなく、正面の巨大な岩がご神体。



まあ、こういうのが神社の元々の姿かもしれないな。それでもここの主祭神は「イザナミ」(アマテラスの母親)というのだから訳が分からない。



そんなに理屈で考えてはいけないかもしれない。

 こんなところでも立派な土産物の店が立ち並んでいる。





 奥は喜んで飛んで行った。

 次も世界遺産登録の獅子巖。実は道路にクルマを停めて写真を撮っただけだが。



 そしてその先の世界遺産登録の鬼ヶ城。



鬼ヶ城センターにクルマを停めて歩く。





風波による浸食と隆起によって独特の景観になっているわけだ。しかし獅子巖もそうだがここが世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として世界遺産に登録されることの意味がよく分からない。(参詣道からは離れているし、宗教的意味合いもないと思う)



これは千畳敷。千畳あるかな。



そしてこの先は台風の被害のために通行できない。このルートが熊野古道ならすごいと思うがそうはいかない。



 さて、次は文句なし世界遺産の熊野古道伊勢路の松本峠。鬼ヶ城から国道42号線に出てきてすぐ先だ。



国道からの入口だ。



そして登り口の石段。ここは最近の工事だが、この先古い石段がずっと続いている。







雰囲気のある苔の石畳、石段だ。

 600メートルほどで松本峠に着いた。お地蔵さんがお出迎えだ。



そして下りにかかる。なかなかに雰囲気のある石畳だ。



200メートルも下ると木々の間から七里御浜が見えるようになる。



 このあたりで引き返すことにしたが、松本峠からの下りは神経を使う。苔の石段が滑りやすくて大変だった。
それでも、知る限り大門坂に次いで雰囲気のあるいい参詣道だったと思う。

 さて、これから紀伊山地の山中に入っていく。今日の車中泊は道の駅「おくとろ」だ。国道169号線の奥の方にある。ダム湖の周りを縫うように曲がりくねった一車線道路だ。幸い行きかう車はすくない。おくとろに近づくと山は深く、川のみずがきれいだ。



ようやく道の駅。駐車場は広いが車はほとんどいない。静かな山の里だ。国道を走る車も稀だ。



ここの道の駅は産直品の売り場もない。向こうの方に温泉とコンビニがある。



そして反対側はオートキャンプ場だ。

自然がいっぱい。



 本日の走行は115.4+15キロ程度、燃費は10.7km/Lだった。





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大門坂を歩いて熊野那智大社に参拝、そして橋杭岩と一枚岩に (2016/5/27)

2016年05月27日 | 2016/5 南紀のたび 2
 今朝は気持ちよく晴れ上がっている。



朝の涼しい間に大門坂を歩くのだが、昨夜の雨の影響が残っているのか少し蒸し暑い。今回は珍しく奥も歩くというので、いつものストックを貸して、自分は駐車場に置いてあった杖のうち長めのものを借りてきた。二本杖にしたかったが、後から来る人もいるから一本で行こう。ところがこの杖がめっぽう重い。でも長くないと下りの時に使えない。

 

この夫婦杉からは木立の中の石段だ。しかしかなり汗をかいた。



さすがに早朝は降りてくる人には出会わない。

 大門坂を登り切り、山内の商店街をかすめて参道の石段を上がる。これがかなりきつい登りだ。あっと、途中に郵便局がある。これだけの規模のところで郵便局が維持できるのか、ここからたくさんのお土産を発送するとも思えない。郵便よりも銀行機能が大きいのかもしれない。



すこし上から見下ろした参道だ。

 いよいよ熊野那智大社の鳥居をくぐる。



くぐってすぐ左手に手水舎がある。そしてその上から最後の石段。



拝殿は上の鳥居の右にある。ちょっと腑に落ちないのが、拝殿の右手前にもまたしても手水舎があること。念には念を入れて清めなさいということなのか。ここでにぎやかな海外観光団の一行と遭遇してしまったので、しばらく休憩所で風に当たった、この山の下から吹き上がってくる風が心地がいい。

 気を取り直して熊野那智大社に参拝。これで今回も熊野三社詣の結願となった。ここは結願とは言わないのかな?



玉垣の隙間から本殿をのぞいてみた。それぞれの神様ごとに本殿を設けている。拝殿と同様に彩色がきれいだ。

そういえば熊野速玉大社で気になったおしるしは少し意匠が違っていた。やはり八咫烏が枝をくわえているのだが、この枝はここでは何だろう。御神木は樟だけど葉の感じが違っているよ。



 御神木の樟はこちら。



 この横を通って隣の青岸渡寺に参詣。そしてその先の那智の滝を遥拝するというほどではないが、今日のように山の上がガスに包まれている姿は初めてだ。





 ふたたび大門坂だ。降りてクルマに戻ってから着替えをする。かなり汗をかいた。奥は全身汗びっしょりで、全部着替えていた。こんなところはキャンカーの大きなメリットだ。

 奥はお昼を食べてすぐにお風呂に入りたいと言っている。

通り道に「補陀洛山寺」に立ち寄り。この寺は平安時代以降、南の極楽浄土を目指して僧侶が単独で小舟を漕ぎ出していった出発点として知られている。自分も中学生のころ何かの本で読んで記憶していたが、ここに来るのは初めてだ。



この船は曼荼羅をもとに復元した渡海船。



欲もない死も恐れない極楽へのあこがれと信心が詰まったイベントだ。今風にすると、周囲の期待に抗しきれずに悩みながらも船出していく人のようになってしまうが、当時は純粋だったのだろうと思う。


 この後、食事ができるかと道の駅「なち」に行ってみたが、産直品と温泉だけ。国道42号線を少し串本方面に走ったところに「きよもん湯」という温泉と、国道の向かいに『CAFEきよもん』という店があった。先に昼食にしたが、こちらは名前通りの喫茶店の昼食メニューだった。



 さてこちらのお湯は昨日の蓬莱の湯を上回る素晴らしさ。まず、肌がつるつるはもちろん、指先をこすり合わせてもヌルヌル感が強い。そして少し硫黄臭がする。お湯は無色透明だ。
 不思議なのはこれで成分総計が0.18グラム/kg、もちろん浴槽に析出物もなく湯の花もない。主な成分はナトリウムイオン49mg、メタケイ酸水素イオン35.6mg、塩素イオン30.6mg、硫酸イオン15.3mgなど。pH9.7 で源泉温度は40.8度だ。ここにはもう一つ源泉があるがほぼ同様な数値だった。

 さっぱりして気持ちよくなってから、さらに南に向かう。

 道の駅「橋杭岩」だ。目の前が橋杭岩という場所にある。橋杭岩は狭い地層の隙間を溶岩が上がったいった痕跡なんだそうだ。そういわれると納得。





ここにきてかなりの眠気がきて、道の駅のベンチで柵にもたれてしばらくうとうとして元気になった。

 串本市街で買い物をしてから、山の方に向かう。樫野崎も潮岬も今日はパスして新しいところに行ってみよう。
そこは一枚岩。



これは冷え固まったマグマの塊が隆起によって地表に出ているものだそうだ。いやいや、これは大きな岩だ。

この岩に向き合って道の駅「一枚岩」がある。小さな道の駅で田舎の国道371号線と川の間のわずかな平地に駐車場と道の駅がある。そして川の向こうが仰ぎ見る一枚岩。



 今夜はここで車中泊させてもらう。買い物をと思って行ったら営業時間は9時から16時までだった。

本日の走行は54.9キロ、燃費は9.7km/Lだった



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