こんばんは、あっきーです。
18日(日)、平塚の実家に行くことになっていたので、その前に平塚市民演劇フェス
ティバルに足を運んでみました。
時間の都合で二劇団だけ見させて頂きましたので、ご紹介とちょっぴり感想を。
「劇団きさく座」の『ハナ・サケ・明日』は震災や計画停電の中、とあるウェディング
レストランでの結婚式が開催されるまでを描いた作品。55分登場人物大人10人子
供4人。
式の中止や延期が相次ぐ中、予定通り行おうとする新郎新婦に母親は「このような
時に非常識」と反対します。一方オーナーの老婦人は「このような時だからこそ、と
考えてみては・・・」と二人を応援します。
母親は館内で神父に出会い「あなたは優しい人だ」そして「近道は遠回り、急ぐと足
をすくわれる。神は越えられない試練は与えない」と言われます。
計画停電は中止、安心したのも束の間、店は式の準備中に突然の落雷で停電、ど
うやって式をとり行うか・・・スタッフたちが奮闘します。何とか式の開始時間になると、
被災地から戻った新郎の母親が現れて、オーナーの宮城の実家にも立ち寄ったと、
従業員の母、娘の花嫁衣装を縫っていた女性が行方不明になっていると。
オーナーの母からも諭され、結婚式の為に戻ってきたと言います。
歌あり、笑いあり、登場人物も個性的で、セリフの間が良く聞きやすかったです。
衣装もすっきりしてきれいでした。最後まで飽きさせず、センス良くまとまっていると
思いました。
「演劇集団群生」の『みんなわが子』は、離婚後娘と暮らすキャリアウーマンが主人公。
娘は友人の死をきっかけに自分の生き方に疑問を持ち、退職しアフガニスタンで活動。
母親はそれをきっかけに、これまでの生き方や自分を見直すというストーリーと、アー
サー・ミラーの「みんなわが子」=生活の為に不良品と知りつつ出荷し、その部品が取
付けられた飛行機はことごとく墜落し多くの死亡者を出した工場主の最期=をジョン・
レノンのイマジンをバックに描かれた作品。1時間15分登場人物7人。
長い台詞をミスもなく言っているのには、感心しました。二つのストーリーをイマジンで
繋げた様ですが、関連させた効果が分かりませんでした。私には難しい作品でした。
五島列島のおばあさん役の方の演技は上手でした。九州訛りの長いセリフも身のこな
しも自然で素敵でした。
客席で見ていて思ったのですが、「転換の早さ」って重要なのですね。やはりテーブル
やソファーは時間がかかりますね。「そのまんま そのまんま」でM先生が「見える転換」
で演技の一部にした理由が分かりました。
実際に見ることって大事ですね。とても勉強になりました。
ご案内頂いたSさん、良い機会を有難うございました。