こんにちはタッキーです。一日遅れで投稿です。
今回の役割の課題は最初と最後のキャラクターの心情の変化、「成長」を表現することです。
お調子者が歴史を学び、根本のお調子者は変わらずとも心は成長はする、ということを演じることができればと思います。
久しぶりに読書案内をします。
今回紹介するのは
『近くて遠いこの身体』 平尾剛 ミシマ社 2014年
著者の身体的経験を基に、身体をどう理解していくかを書き留めたエッセイというかアンソロジーというか、
そんな内容です。
著者の平尾剛氏は元ラグビー選手で、引退後は身体や運動に関する研究者となっています。
スポーツ科学が発展し、数値やデータを用いて筋肉の増量やそのための運動の仕方等がロジカルにわかるようになりました。
しかし、身体はもっと複雑なものであり、個々人が持つ身体の感覚にも目を向ける必要があります。
「「身体」は数値やデータに馴染みません。けっしてマネジメントするものではない。内側から生まれるさまざまな感覚が複雑に絡み合いながら形成されるひとつの現象です。外側から数値を押しつけるのではなく、内側から生まれる感覚に耳を傾ければ、これまでとは異なる世界が広がるはずです。」p.4より引用
演劇においても、表現の感覚を掴むことが大切で、また、どのようして掴めるのかというのが課題なのかなと思います。
それでは。