青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

栗塚旭 ~燃えよ剣・土方歳三

2021-09-11 | 青春・名画劇場

新選組のTVドラマと言えば、若い人は三谷脚本の「新選組!」でしょう。でも、僕の時代は古谷一行が土方を演じ、草刈正雄が沖田を演じた「新選組始末記」が、女の子に人気がありました。

しかし、僕の中での新選組と言えば更に古い、栗塚旭が土方を演じた「新選組血風録」であり、「燃えよ剣」です。それに比べればNHK大河の「新選組!」なんて、子供の学芸会でした。実際、あの大河の出来の悪さのおかげで、新選組人気はかつてなかったほど下降し、新選組関係の古書など、値段が暴落したものです。

新選組ゆかりの地、どこに行っても「NHK大河新選組!」の幟が立てられ、景観を嫌と言うほど壊していましたので、古くからのファンはそれを引っこ抜き、へし折っていたものです。あれ以来、新選組人気は浮上していません。

この写真は僕の息子たちが、新選組にはまった当時、京都を訪ねた時の物。もう20年以上前のものです。

そして兄弟2人と一緒に写っている老人こそ、「燃えよ剣」で土方歳三を演じた栗塚旭(白黒写真)、その人です。京都・哲学の道の近くで「若王子」という喫茶店を栗塚氏がやっていて、そこを訪ねた時に撮影しました。


昭和の根室 ~「男はつらいよ」の意外な楽しみ方

2021-08-31 | 青春・名画劇場
「男はつらいよ」シリーズが僕は大好きなで、大昔の中学時代からお盆と正月は、映画館に足を運んでリアルタイムで観ていました。社会人になってからも、渥美清さんが亡くなるまで観続けました。
 
大人になって一時寅さんの情けなさが嫌いになり、男はつらいよシリーズから離れたものの、最近また、あの人情味のある「寅さんの家族」、寅さんの「周囲の人々の思いやり」の素晴らしさを思い出し、シリーズ全50作完結のブルーレイBOXを購入して楽しんでいます。日本映画界を代表する名優・名女優が楽しめ、何よりも日本の「歴史」、失われた日本の風景、街の景色が楽しめることが最高です。
 
 
これは第33作「夜霧にむせぶ寅次郎」(1984年)のワンシーン、根室の町です。写真右端の電柱に注目❗️ 新日本プロレスの興行の、宣伝ポスターが❗️
 
この当時は外人レスラーを呼ばず、今やタレントして大人気の長州力の維新軍団との対抗戦を全面に出していましたが、このシリーズ終了後、長州は仲間を連れて全日本プロレスへ転出。新日本プロレスの昭和・黄金期に翳りが見え始めた時でした。
 
このポスターは7月14日北海道・根室市青少年センターのもの。この日、猪木はメインの6人タッグ60分1本勝負に出場。カードは、アントニオ猪木、坂口征二、木村健吾 VS 長州力、アニマル浜口、谷津嘉章。9分53秒、猪木が浜口にフォール勝ちを収めています。
 
こんなことも楽しめる「男はつらいよ」シリーズです🙂 街の景色の中に、いろんな昭和~平成のリアルを、人それぞれがキラ星の如く見出すことが出来ますよ。

波の数だけ抱きしめて

2021-08-16 | 青春・名画劇場
 
お盆休みは雨が続き、まだ今週も雨予報。災害にまで至っている地方もありますので、大きな声では言えませんが、そういう地域を除けばこの雨は、コロナ感染防止に一役買ってくれたのかも知れません。
 
考えれば僕らが学生の時は、アルバイトをガンガンして車を買い、ガールフレンドを作り、あちこちに遊びに行ったり、スポーツに汗を流し、音楽を楽しみ、旅行に行き・・と、就職までの学生生活を実にエンジョイしたものでした。そして、社会の一端を伺い知ったものでした。
 
今の若者はコロナが流行する以前でも、スマホを使って手のひらの上の世界で遊んでいましたから、もはや僕らとは違う生き物だと思います。異性に興味の無い無趣味・・僕はそういう人は面白味が無いと思います。「学生時代の思い出は?」と質問され、友人たちの顔が浮かんでくる青春時代を、若い人には過ごして頂きたいと心から願っています。
 
そんな僕らの青春時代を再現した映画が1本。思わずブルーレイで購入しました。音楽も劇中の小道具も、本当に当時を偲ぶことが出来ます。80年代に青春を謳歌した方にオススメします。
 
 
松下由樹さんがミニFM局の開局を目指す中で、番組で流す洋楽レコードを買いに行くシーンがあります。思い出深いレコードの数々が出てきて嬉しくなりました。昔のレコード屋さんは、こんな感じでしたね。
 

SONY 名作洋画ノーカット10週 Part.2

2021-06-06 | 青春・名画劇場

「SONY名作洋画ノーカット10週」の2年目、1984年の資料が見つかりました。ご存知だった方、懐かしんで下さい。

写真はビデオに貼るインデックス。背ラベルだけではなく、ビデオ中央に貼るものも付いていました。ベータ用でしたが、VHSにも使えたので、僕はこれを張りました。録画したビデオテープが、まるで市販のビデオテープのようになり、すごく気に入りました。

この当時僕は大阪駅前第四ビル地下にあった、ニノミヤ無線のカセット・ビデオテープコーナーでアルバイトをしていたので、このインデックスをメーカーの方からもらい、大学で友人に配布して喜ばれました。

この年の10本も名作揃いで、「白鯨」をやっと観ることが出来て、スゴイ・・・と手に汗握ったことは、今も覚えています。「レット・イット・ビー」のみ字幕スーパー版でステレオ放送という、ファンの喜ぶ仕様での放送でした。この後「レット・イット・ビー」はレーザーディスクで発売しましたが、DVD時代になってからは発売されていません。「レット・イット・ビー」50周年の昨年、再編集した新らしい「レット・イット・ビー」を「ゲット・バック」という題名で公開する予定でしたがコロナで延期。今年の公開予定ですが、それと共に、この往年の作品もリリースが待たれます。

この10本からの音源は、「理由なき反抗」「アメリカン・グラフィティ」がブルーレイに、「ペーパー・ムーン」「白鯨」が通常のDVDに収録されていますが、モナコ王妃になったグレース・ケリー主演、ヒッチコック監督の「ダイヤルMを廻せ!」、広川太一郎がレッドフォードを吹き替えた「華麗なるギャツビー」は、ぜひブルーレイに収録して欲しいし、「フランス軍中尉の女」も池田昌子さんがメリル・ストリープの声を担当していますが、作品自体がブルーレイ化されていません。

もう観る人がいないのかな・・・。



写真は番組のオープニングとエンディング。プレゼントもありました。

こちらは番組で当時流れたCMです。懐かしいですね。


あなたの劇場鑑賞デビューはいつ?

2021-06-02 | 青春・名画劇場

映画好きの僕の「劇場デビューはいつですか?」という質問を受けました。今日は子供の頃の印象深い映画について・・。

劇場デビューは1966年(昭和41年)の「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」です。その次が1967年3月の「宇宙大怪獣ギララ」で、「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」との2本立でした。ギララを観に行ったら、ガメラの方が面白かった!そして同年12月の「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」と、同年代の子供のご多分に漏れず、怪獣映画に魅了されました。



どこで観たのか覚えていないけれど間違いなく劇場で観たのが、1969年の東映作品「長靴をはいた猫」です。これは小学校の映画鑑賞として体育館でも観たのですが、それは2回目。初回は劇場で観ています。ゴジラ(東宝)ガメラ(大映)と、このネコ(東映)が抱き合わせ公開されることはないので、ネコ上映時のメイン作品が何だったのか気になります。

この後大ブームだった仮面ライダーの劇場版は、1度TVで死んだ怪人を集合させ再利用しているだけで、1体1体の怪人に魅力が無く、「怪人大安売り」の作品だったので、興味が湧きませんでした。

洋画に興味を持ち、洋画劇場デビューで大阪・梅田の繁華街の大劇場に足を運んだのは大阪万博の頃でした。それまでの子供向き映画は、全て家の近所の小さな劇場だったので、電車に乗って大阪駅前に出るだけでも大きなイベントでした。

西部劇好きの祖父に連れられて劇場で観たのは、1970年「明日に向って撃て!」でした。おそらくこれが、洋画劇場デビューだったと思います。TVでは洋画を既に見始めていましたが、大人に囲まれて大きなスクリーンで観る洋画は格別でした。同年には続けて「パットン大戦車軍団」、そしてTVでお馴染みだったジョン・ウェインの「チザム」も鑑賞。

若いロバート・レッフォードと、御大ジョン・ウェインの2人が大のお気に入りになりました!この後は、この2人に加えてスティーブ・マックィーン、クリント・イーストウッドの映画には必ず足を運びました。「パピヨン」や「栄光のルマン」を、大阪の大劇場「OS劇場」で観たことは、本当に古き良き思い出です。

皆さんの劇場デビュー、洋画デビューはどんな作品ですか??覚えていますか?