写真の場所は兵庫県川西市・平野湯。有馬・一庫と共に江戸時代の北摂の3大湯の温泉地として栄えた地域で、明治初期、政府の依頼でイギリス人技師が、外国人接客用のミネラル水として認定し、明治17年に三菱会社が日本最初の炭酸水として製造販売を始めたのが三ツ矢サイダーの始まりです。
この写真は昭和42年頃に撮影されたものです。
この工場が、明治・大正期に大正天皇の御飲料品に指定されていたことをご存知の方は、もう今では歴史マニアの方だけかも知れません。
こちらは同じ場所で、平成20年に撮影したものです。
現在は工場は移転しましたが、その製造所のみが記念塔として残されています。
阪急電鉄・宝塚線、川西能勢口で能勢電鉄に乗り換え、平野駅で下車。改札を出ればすぐに案内板がありますので、宝塚の炭酸水と同様、歴史を楽しむ場所としてご紹介させて頂きました。身近な所に、昔は重要だった場所の跡地が、案外残っているものです。