阪急電車・・京都~大阪~神戸を結ぶ、関西を代表する私鉄です。綺麗だし、便利だし、運賃も安い。沿線には娯楽施設があり、誰もが利用していました。国鉄(JR)沿線に住むのとは違い、今でも引越しするなら、駅は代わっても今住んでいるのと同じ、大阪府・北摂、阪急電車沿線に住みたいと思います。
映画が好きな僕は、今では大阪梅田まで観に行きますが、昔は池田・豊中・岡町・十三辺りでも観ることが出来ました。いわゆる2番館、3番館というやつです。そんな映画館が、阪急宝塚線・庄内駅にもあったことを知る人は少ないと思います。
今日の写真3枚はどれも、昭和36年(1961年)の「庄内駅開設10周年」の時の物ですが、正面に映画館が写っています。
当時、庄内駅周辺には「幸運劇場」「庄内シネマ」「庄内東映劇場」と、映画館が3館ありました。通りにあふれる人並にチンドン屋の姿が紛れています。
庄内町時代だった昭和26年に駅が開設されたのを契機に、純農村地帯だった庄内も変貌して行きました。写真の旧三屋地区は、天竺川沿いに能勢街道、駅の東側を国道176号線が通り、市街地化して行きました。
この当時の庄内駅がこれです。地下の連絡通路はまだ無く、遮断機の前は乗降客でごった返しています。庄内駅は当時阪急宝塚線では、乗降客の多い駅でした。しかし、庄内地域には住民登録をしていない人々もおり、いわゆる幽霊人口の多い地域と言われていました。