青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

SNSで人を叩くな!マスコミは裁判官じゃない!

2021-05-25 | 今を考える

SNSで誹謗中傷をすることは、人の命を奪いかねない。だから使い方には注意が必要だと言っても、匿名で好き放題の発言が出来るので、身近なSNS上のコミュニティで困っている人がいる。

少し範囲を広げれば、誹謗中傷・デマ・嘘で、商売敵を叩き落とそうとしたり、そういう書き込みをしておいて、それを削除するのにお金を求める悪党もいる。

明らかな悪意あるSNSユーザーや、本当の犯罪者を罰することは絶対に必要です。そうでないと、安心してSNSというツールを使えないし、インターネット上の情報を信用することが出来ません。

一方いろんな人のSNS上での発言が叩かれる。まるで日々ターゲットを探し求め、叩くことを目的や楽しみにしている大勢の人たちがいるようです。

その結果、叩かれた人が匿名ではなく著名な人の場合、即「失職」に繋がっている。失職ではなくても、相当な損失を被る人もいる。有名人か有名人でないか、公人かそうでないかは関係ないと僕は思う。世の中には老若男女いろんな人がいる。文章への理解力・学力・知識もそれぞれまちまちです。

いろいろな考え方から、個人が自分の意見を言い、その自由が保証されることを「言論の自由」と言う。我が国・日本はそういうことが保証されているにも関わらず、発言者が生活や健康が一変するほど叩かれてしまうことが最近目につきます。

「ネットで~~~という声が大きく上がっています」と、小さな声を取り上げ、その声を増幅させるアンプ的な働きをマスコミがしていないか?そしてそれに乗せられる庶民がいくらでもいる。そうして作り出された風潮を、TVやネットを駆使してマスメディアが利用する。目的は視聴率や売上アップ!正義ではなく、彼らの仕事です。

ワイドショーのコメンテイター等は正義を代表する陪審員、キャスターは裁判官の如く、あって然るべき自由な意見を、公の影響力ある場で「独自の尺度」「視聴者受けの良い尺度」で裁こうとする。誰かが訴え、起訴された訳でもない個人の意見をメディアで裁く。西部開拓の町の酒場で行われる「私刑」「リンチ」と、一体どこが違うのだろう。

政府の間違いを監視するのと、与党にとにかく反対するのはイコールではない。自民党がこれだけ支持率を落としても、野党から今の世の中を一気に好転させる「名案」は全く耳にしない。叩くだけなら、どんな人にも出来る。人を叩くなら代替案の1つも出す。そんな当たり前のことも出来ない。

TV番組は大上段に人の意見を裁き、次の瞬間には芸能、天気予報などに話題をコロリと替える。「こんな状況下で五輪を開催していいんでしょうか?」と言った次の瞬間、「五輪で金メダルが期待される凄い選手が・・」と、スポーツの話題、五輪の話題に移る。いくら何でも節操がない!

ネットの読み手も、馬事雑言を書き込んだ後は、まるでその時間が無かったかのように次のサイトに移動する。しかし、攻撃された方は物凄いダメージを与えられる。

コロナ・ストレスなど関係なく、人はもっと他人の意見に寛大であるべきだと思います。僕が生まれてから60年ほどが経ちますが、その間においては現在が最も恐ろしい時代だと考えます。現在ほど言論の自由が奪われ、扇動された人々によって社会的にリンチを受けている人が大勢いる時代は、これまでに無かった。こういう風潮の社会で育つ子供たちへの影響を、僕らは第一に考えるべきです。人の行いは誰かが見ている。そして、僕らの行動を1番よく見て、最も感化され影響を受けるのは、善悪の区別の出来ない幼い未来を担う子供たちです。



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