青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

フィールド・オブ・ドリームス ~ 子供の心を大切に!

2013-06-25 | 青春・名画劇場

ブラックソックス事件 - ご存知でしょうか?1919年のワールドシリーズは、シカゴ・ホワイトソックスとシンシナティ・レッズの間で、優勝が争われましたが、この試合で八百長が行われました。そのことを指します。

この事件に関わったホワイトソックスの8人の選手が、球界から永久追放されました。そのうちの1人が、生涯打率3割5分8厘という偉大な記録を残した、シューレス・ジョー・ジャクソンでした。スパイクが足に合わないことから素足でプレーしたというエピソードの持ち主で、シューレス・ジョーと呼ばれた人気選手でした。

・・・と言えば、1989年の映画「フィールド・オブ・ドリームス」(Field of Dreams)を、思い出す方もいらっしゃるのでないでしょうか?アカデミー賞でも作品賞などにノミネートされましたが、日本では特に高い評価を受けました。劇中には、シューレス・ジョーだけではなく、「ライ麦畑でつかまえて」で有名なJ・D・サリンジャーまで、実名で登場していました。

 

さて、1920年の今日、八百長に関する聞き取り調査が行われ、裁判所から出てきたジョーに、1人の少年が声を掛けました。

“Say it ain’t so, Joe.”

「ウソだと言ってよ、ジョー!」

当時、この少年の悲痛な言葉が、アメリカ人の心を揺さぶったと言います。実際には“It ain’t true, is it, Joe?”と声をかけ、

“Yes, kid. I’m afraid it is.”

「いや、残念ながら本当だ。」

と答えたと言われていますが、この“Say it ain’t so, Joe.”は、アメリカ全土にあっという間に広まったそうです。いつの時代も、大人は子供を裏切ってはなりません。心したいものです。



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