僕の友人たちの多くは、今も自動車を運転するのが好きだ。僕の親父は84歳で運転を引退しましたけれど、素晴らしい運転キャリアを持っている。かつては車を販売していた僕は、今は車は横に(後部座席に)乗せてもらうのが1番だと考えています。(笑)でも、このセリフを最初に口にしたのは、親友のIだった。
僕らが免許を取ろうとした80年代。飛び込みで免許をモノにした親友Iのような強豪もいるけれど、ほとんどの人が教習所通いをしました。教習所全盛時代で、儲かって仕方が無いから乱暴な教習員も多かった。質の悪い教習員は確かに大勢いて、やくざのような言動・行動を取る。そんな教習員に立ち向かった強者もいた。「口ごたえするならハンコをやらんぞ」と言われ、「ハンコを押さなかったらどうなっても知らんぞ」と脅し返し、教習が始まる前にハンコをまず押させたのは友人W。(笑)
運転席のヘッドレストを取り外している指導員もいました。生徒の頭を「はたく」為です。「おい、そこ右!」(パチン)という風に、後頭部をはたくのです。「俺が横におらんと運転できんくせに、出来るなら好きな所行ってみろ」と言ったので、教習コースを外れ好きな所を走り(仮免路上教習)戻ると、「こんなことをしてハンコもらえると思っているのか?」と言うので、「好きな所に行けと言ったのはアンタでしょう?」と。すると後頭部をペシ。所内で停車、教習員を引っ張り出して・・・(笑)最後は教習所の所長に教習費用の返還を求めました。あり得ない時代。(笑)
今は教習所に通う人が減り、教習所は完全に「サービス業」。あんな乱暴な指導員は消え去ったと聞きます。
昔は自動車教習所は羽振りが良く、事業拡張のため雑誌の広告では、値段で競い、何日で取得できるかで競い、果ては教習車を豪華にすることで競っていました。
今はどこの教習所でもすぐに入ることが出来るけど、僕たちの学生時代は入所するのに数か月待ちでした。時代は変わりました。今は免許を取るお金も、車を買うお金もない、アルバイトもできない学生が世の中に溢れています。