経済産業省が昨日9日に初開催したクレジットカードの不正利用に関する対策会議で、被害額が2023年に過去最悪の約541億円に達したことが報告されました。クレジットカードはもはや、ほとんどの人が利用されていると思いますが、不正利用されるのは、訳の分からないメールや、アマゾン・銀行・カード会社・公共料金支払いなどのメールからの、フィッシング詐欺に引っかかった人だけだと思ったら大間違い!カードを持っているだけで、誰でもやられてしまう危険性があります。
どこかでカードを使った時に、パスワードやカード番号を盗まれなくても、作ったカードを1度も使っていなくても、あなたのクレジットカードが不正利用されてしまうことがあります。
僕の元に来た1通の封書。僕が使っているカード会社からのものでした。開けて中から出て来たのがこれ。
何者かが僕のカードを使っていたのです。使われたのは「スマートEX」。何これ?スマートEXとは、年会費無料で気軽にはじめられる東海道・山陽・九州新幹線のネット予約サービスです。そんなの使ったこともないし、そもそも利用金額1円?
すぐにカード会社に連絡して訊くと、僕がカード番号や暗証番号等をどこかで盗まれた訳ではなく、詐欺グループが機械的に16桁のカード番号と、有効期限の組み合わせで使いまくり、今現在生きているカードを見つけ出そうとしているそうで、本当の不正利用はこれから行われるとのこと。
これ、むちゃくちゃ怖いですね!
結果、対抗策として、今現在使っているカードを使えなくして、新たに新しいカードを発行するということになりました。でも、これって新しい番号のカードも同じことをされるのでは?その通りで、その際はまたカードを発行し直すとのこと。
だからカードを持っている方は、
①カードの使用明細は必ずチェックして、不正利用の有無を見つける。
②出来れば年会費無料ではなく、きちんとフォローがある有料のカードで、ゴールドカード等を使う。この場合は、万が一不正利用が怪しまれる時は、こちらが知らなくてもカード会社の方からカード利用の有無を確認する連絡をしてくれます。また、本人が使っていても、認知度の低い会社への利用の場合、利用の有無を尋ねてくれます。
③巧妙化しているメールによる、「フィッシング詐欺」に遭わないようにする。
④3Dセキュア等のシステム申し込みをする。(本人が申し込まないと、設定されていない場合があります。3Dセキュアは呼び方もいろいろあるようですが、カードを使う時の認証システムです。詳細はお調べ下さいね。)
クレカに電子マネー。世の中は脱現金に動いていますが、お金というものはどういう形であっても、絶対に安全な使い方はありません。今も昔も自分で盗まれないように守らないといけない。便利さの裏に巧妙な罠が待っていると考え、利用には常に注意が必要です。この先、より自分を守るための知識が必要になるでしょう。自分の物は自分で守る。忘れないように心掛けましょう。