新聞、ラジオ、テレビ、インターネット・・・いろんなメディアが発達することで、情報伝達のスピードは間違いなく速くなりました。その上、誰でも情報伝達を出来るようになりました。
90年代は、パソコン知識を持ち、高額なパソコン機器を買い、ネット環境を揃えていても、SNSやブログはありませんでしたが、今やそんな知識は不要で、安価なスマホを手に入れるだけで、誰でも情報を発信出来るようになりました。電話をかける時のマナーや言葉使いすら学ばない人が、誤字脱字、間違った言葉の使い方を人目に付くところに拡散する。いろんな言葉を作り出す。
これは本当に恐い!
昨日からどこもかしこも、伊藤健太郎についての報道を垂れ流している。
そこで言われ書かれているのが「パニックになった」という表現。あらゆる事件で頻繁に使われている表現です!
単に「気が動転」しただけだろう!世の中には パニック障害やパニック発作に苦しみ、通院している人が大勢いる。頻繁に使われる「パニックになりました」は、それとは意味が違う。確かにパニックとは「個人または集団において突発的な不安や恐怖(ストレス) による混乱した心理状態、またそれに伴う錯乱した行動」を指します。しかし、英語です。
変質者のつきまとい行為を、ストーカーと呼んだり、強姦をレイプとすり替えることで、本来の罪の意識を薄めたり、責任を軽くしてしまう言葉使いが多過ぎる。パニックについても同様です。まるで誰もが錯乱するような印象を与える。どう考えても、今回の伊藤健太郎などは太々しく現場から立ち去っている。混乱しているのではなく、悪意で逃走している。
「ひき逃げ」に対しても、芸能人の場合、いろいろな裁判で「既に社会的制裁を受けている」と言われ、執行猶予が付く。一般の人の場合、CM契約など持っていないし、超高額な給料を手にしていない人がほとんどで、「既に社会的制裁を受けている」という理由で執行猶予を許されるケースはほとんどない。芸能人を特別扱いする風潮、何とかならないのか?
芸能人なんて、僕が子供だった半世紀前、ほとんどの人が「卑しい職業」だと認識していました。それがいつからか「スター」「タレント」と持てはやされ、社会的地位が高くなり過ぎている。単なるひとつの職業であり、特権階級でも特別な人でも何でもない。逆に常識も教養も無い人の方が多い。五輪でメダルを獲った人が、どれだけスポーツマン精神とかけ離れた行動を取っているかも含め、人としての道徳・教養について、もっと注意喚起を行うべきです。マスコミは彼らを「飯のネタ」として、必要以上に報道対象にしてはいけない。
流行語も含め、日本はもっと言葉に誇りを持ち、しっかりした言葉使いを徹底すべきです。まずは学校の先生が、学校において若者の作り出す言葉を、何でもかんでも容認している所から是正する必要があるのではないだろうか。