青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

アントニオ猪木一周忌:新日旗揚げ・わが町興行!

2023-10-01 | 昭和・思い出は色褪せない

私の子供時代からのヒーローの1人、アントニオ猪木がこの世を去って1年。本当に寂しく思いますが、猪木が引退して、彼の試合が新たに見ることが出来なくなったのは1998年4月4日ですから、それからは25年もの年月が経過しているのです。だから猪木さんが亡くなったことで、実は僕は以前にも増してDVDで猪木の残してくれた名勝負の数々を鑑賞する機会が増えています。

猪木が種を捲いた格闘技の概念は、彼の多くの弟子達により総合格闘技として体現され、徐々にルール整備もされ、観る人々を教育して、今日の総合格闘技の繁栄につながったことは誰にも否定出来ません。ただ僕は今日の総合格闘技を観ることはあっても夢中になっていません。選手が小さいからです。かつてのプロレスラーやボクサーらはヘビー級であり、その存在感だけで強さを感じました。しかし、今の一般人と変わらない体格の選手は、戦う前にトークで吠えまくる。そのスポーツマンらしからぬ言動は好きになれません。昔のプロレスラー達が黙って電話帳を引き裂いたり、リンゴを掴んで粉砕するデモンストレーションの方が心に響きました。

これは1972年(昭和47年)3月に旗揚げした新日本プロレスが、最も観客動員に苦戦していた苦難の時代の興行写真です。



7月24日の「ニュー・サマー・シリーズ」の開幕戦。場所は大阪・豊中市上新田千里インター横広場。千里ニュータウン前での野外試合でした。この時の記録を残していました!左が勝ち選手です。

第一試合 リトル浜田(逆エビ固め)木原伸一
第二試合 魁勝司(背骨折り)藤波辰巳
第三試合 レオン・バクスター(首固め)木戸修
第四試合 サパタ・マルチネス(反則)山本小鉄
第五試合 豊登(逆エビ固め)ディック・ダン 

バトルロイヤル8人参加 藤波(逆エビ固め)浜田

セミファイナル コーア・チキ(反則)ハロルド坂田

メインイベント 猪木・柴田勝久(2-1)ボビー・キャッシュ&エニー・ラスター
①柴田(片エビ固め)ラスター
②キャッシュ(片エビ固め)柴田
③猪木(体固め)キャッシュ

メインは3本で30分弱、観客を魅了していました。地方だからと手を抜いて早く試合を終わらせていたら、次回お客さんは来てくれません。猪木を先頭に、「次は知り合いを連れて来てくれる試合」を心掛けていました。懐かしい写真です。

木原はこの日がデビュー戦。このシリーズからやっと、バトルロイヤルを含めて、初めて8試合が組めるようになりました。有名外人レスラーなど1人も呼べず、「猪木が出場する新しいプロレス」が、唯一の売り物の時代でした。

本当に「闘魂」だけを選手一丸となって見せていた、素晴らしい時代の試合を観戦できたことは、今から思えば幸せなことです!



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