喫茶店と言うより、神戸にあった別格の「いつかはここでデートをしたい」フランス料理店だったのが、「トゥール・ドール」でした。
神戸異人館通りの北、ビーナス・ブリッジで有名な諏訪山公園展望台にあるお店。本場フランスの有名シェフ、マルク・アリックス氏指導の下のお店で、トゥール・ドール(金の塔)という店名も、ミシュランの3つ星トゥール・ダルジャン(銀の塔)に対抗して名付けられました。しかも、天体観測地・金星台の跡地に建てられていました。
この色褪せた写真は、昭和60年に撮影したもの。
ドライブウエーの駐車場から急な階段を登り、神戸を一望出来る展望台の横にあるお店は、どれだけ高級店なのだろうと、学生時代には思いました。
僕らが大学時代には車と彼女がいれば、記念日や何かの時に、何万円ものディナーが当たり前でした。男子たるもの、その為にアルバイトに精を出したものです。
AM11~PM2、PM5~PM9が営業時間で、意外と夜は終わるのが早かった。皆この後にメインを控えていたのでしょうか?(笑)ディナー・コースは4,500円、8,000円、12,000円の三種類。(昭和61年=1986年当時)当時の僕には、結構なお値段でした。
20年以上営業していましたが、2012年12月に閉店。現在は「ジャンカルド」というイタリアン料理のお店になっていますが、お店の外観は「トゥール・ドール」の時と変わっていません。青春時代に行かれていない方は、これからでもリベンジをいかがですか?