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青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

マスターズ王者・松山英樹への苦言!

2021-04-12 | スポーツの話題
松山英樹が日本人初マスターズ優勝!いや、アジア人としても初めての優勝を果たしました!1975年からマスターズを毎年生中継で観て来て、遂に日本人が勝つ瞬間を観ることが出来たのは、とても嬉しいことです。松山選手おめでとうございます。
 
激しい優勝争いの末の劇的な優勝ではなく、消耗戦の末の辛勝・・決して録画した試合を何度も見直したくなるような名勝負ではなかったけれど、放送時間を延長し、これまでは見ることの無かった表彰式、そして松山という日本人が、グリーンジャケットに手を通すシーンを見ることが出来たのは感動的でした。
 
 
ただ、僕は松山選手に2つの苦言を呈したい。
 
今日の松山選手の優勝インタビューには、大きな不満を僕は抱きました。まず第1点は、TBSへの感謝の言葉が無かったことです。
 
WOWOWなど、毎年メジャートーナメントが有料放送コンテンツとなって行く中、放送開始からずっと民放として放送を続けてくれたTBS(大阪での放送局はMBS)に、松山選手は敬意を払う必要があると思います。アメリカでマスターズを放送するCBSでこそ、オーガスタとの放送契約は1年です。その理由はCBSがマスターズの放送をより良いものにする熱意を失ったと感じた時、オーガスタがCBSを瞬時に切り捨て、自分たちの意見を聞き入れ実現する放送局と契約を交わすためです。
 
そのCBSと協力しながらTBSは、1976年から長きに渡り衛星生放送を続け、放送時間や放送日程を常に拡大し、試合放送を誰もが見られる民放枠で提供し続けて来ました。その番組を松山選手も毎年観て来たハズです。松山選手が優勝した瞬間、中嶋常幸さんと宮里優作選手が涙した事が印象的でしたが、僕は長年マスターズを解説されていた故・岩田禎夫さんにも、松山選手の優勝を見せてあげたかった。
 
ということで、松山選手にはTBSのインタビューを受けた時こそ、長年の放送と自身を放送してくれたことへの感謝の意を伝えて欲しかった。歴史的な偉業であるからこそ、もしコメントをしていたら値打ちがあったと思うのです。
 
第2に、松山選手はシャイだと言われていますが、何年もアメリカツアーに参加して、29歳という若さにも関わらず、クラブハウス内での祝福を受けた時も、グリーンジャケットを着ての表彰式のスピーチでも、使った英語が "Thank you." だけというのは残念過ぎました。渋野でさえ、全英優勝の際、カンペを使って英語でスピーチしました。こういう配慮無しでは、海外でファンの支持を受けることは難しいと感じざるを得ません。もう少し国際的な人物になった自覚を持って欲しいと思います。
 
以上の2点こそが、松山がスーパースターになることを邪魔する要素だと危惧します。ファンから愛され、ファンの声援や拍手に後押しされてこそ数多くの競技に勝つことが出来、勝利を重ねることでスーパースターになれる。そして、スターが誕生して君臨する業界だからこそ底辺が広がる。
 
かつてのジャンボ尾崎や青木功はファンや後進に海外挑戦の夢を与えただけではなく、ゴルフという競技の底辺を拡大して来ました。しかし、松山選手がゴルフというスポーツの競技人口拡大に貢献したとは僕は思えないし、今回の勝利で日本のゴルフ熱に火が付くとも思えない。コロナという社会問題を差し引いてもです。
 
松山選手が真にゴルフ界の未来を考えているなら、僕の苦言した点を、ぜひ克服して頂きたいものです。


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