毎年この季節になると自分の体力の低下を自覚し、熱中症やコロナを気にしながら恐々も、体力を落とさない為に運動する僕を励ましてくれるのが高校球児たちの姿です。僕も昔は炎天下の下、走り回ってスポーツに汗を流していました。年寄りの冷や水にならないように注意はしていますが、TVで甲子園を観戦しながら、室内で自重トレーニングをしています。
しかし、昔と違って現在の日本の夏はもう別物。春と秋の大会にしてしまうと、3年生の受験に差し障りますので、夏の甲子園を夏の大阪ドームにするなど、何か対策を講じないと若くて鍛えているとは言え、選手に死人が出ないかと心配になります。
さて、今年の夏の甲子園・高校野球、浅野君が活躍した「高松商」も、山田君が率いる「近江」も残念ながら負けてしまいましたが、僕が密かに応援していたのが、明日の決勝を戦う「下関国際」です。
実は僕は、このチームの坂原秀尚監督を応援しています。
この眼光鋭い人物が、下関国際の坂原監督です。
ウキペディアを参考にしますと、部員の集団万引きが発覚、指導者不在で校長1人で野球部を指導している噂を聞き、坂原氏は校長に手紙を書いて、同校の野球部監督に2005年に就任しました。当時の下関国際は甲子園どころか山口県内でも全くの無名校で、集団万引きの発覚に伴う退部続出によって部員が1人しかおらず、部室の窓は割れたまま放置され、壁は落書きだらけで、学校全体が荒れていました。
広島や北九州などを含め、中学を50校ほど回って選手の勧誘を行ったが、とりつく島もなく断られ続け、監督就任後、公式戦初勝利を挙げるまでに3年も掛かりました。その後も時間をかけて野球部を建て直し、2017年夏に初めて甲子園大会への出場を果たし、その後は2018年春夏、2021年春、2022年夏に甲子園大会出場を成し遂げたのです。
監督自身、一教員であり、生徒たちは野球選手である前に一学生であることから、居眠りなど授業を疎かにする行動をとった部員は練習に参加させない方針を貫き、遂に甲子園決勝まで這い上がって来た下関国際。これは坂原監督を応援したくなっても当然でしょう?
TVで試合中の監督を見ると、目線の怖い鬼監督に見えますが、マスクを外すと優しそうなスポーツマン。マスク美人ならぬマスク893の坂原監督を、明日は思い切り応援します。