先にお亡くなりになったフジコ・ヘミングさんの「ベスト&レア」を聴いた。
彼女の演奏にはいつも、不遇の時代を背負ったある種の哀しみと傷みを感じさせる。このアルバムも例外ではない。
その意味もあってか、初めてのライヴコンサートだったか、音に馴染めず途中退席してしまった記憶がある。
収録曲
ショパン 練習曲 第12番 作品10-12「革命」
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
リスト ため息/泉のほとりで/ラ・カンパネラ/ハンガリー狂詩曲 第6番/慰め 第3番/パガニーニによる大練習曲/鬼火
モーツアルト コンサート・ロンド ニ長調 K.382
演奏
イングリット・フジコ・ヘミング(ピアノ)
イギリス室内管弦楽団(コンサート・ロンド)
録音 1973~2007年 イイノホール・他 ユニバーサル ミュージック UCCD1294
記事は、本日付け朝日新聞道内版から転載しました。