2020年上半期第163回直木賞候補作。
月間「なごみ」2018~19年掲載、250頁。
現代でも舞台にかかる著名な能楽をヒントに紡がれた8つの物語。
それぞれの物語と曲目との対比は、次のようになっている。
やま巡り~「山姥」
子狐の剣~「小鍛冶」
稚児桜~「花月」
鮎~「国栖(くず)」
猟師とその妻~「善知鳥(うどう)」
大臣の娘~「雲雀山」
秋の扇~「班女」
照日の鏡~「葵上」
小生、能楽については全くの素人だが、本書を拝見することで少しは齧ったような気になった。他方、稚児桜などはジャニーズ問題を髣髴とさせる。