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観光客の多いサーキュラキーのリバーサイドに、車のボディーにこんな変わった絵柄をつけた
一台の車が目に止まりました。
絵柄からアボリジニの人の車かな?
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ぐるーと回ってみると、顔形からするとやっぱりオーストラリアに住んでいる原住民アボリジニ
の家族のようです。
よく見ると小さい子までいます。
おじいちゃんやお父さんと出かけて来たのでしょうか。
車の中から出てきたアボリジニのお父さんの持っている長いディジュリドゥを見ると今から
パフォーマンスでも始めるのでしょう。
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こちらがよく見かけたアボリジニの人による演奏風景です。
長い管楽器の様な筒状のものはディジュリドゥというのだそうです。
なんでもこの楽器はシロアリに食われた筒状になったユーカリの木から出来ているとか、、、
ディジュリドゥという不思議な名前も、オーストラリアに入った白人の入植者が初めて耳にした時
そう聞こえたことから付いた名前なのだそうです。
独特な音色はどこか郷愁さえ感じます。
楽器の音色はこちらからどうぞ。
ダーリングハーバーに出かけた折にデジカメで撮った演奏風景です。
まわりの風景よりもっと演奏風景をじっくり撮った方がよかったのですが、、、
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そういえばこの楽器はQVBの絵画店でも見かけました。
左側に立てかけられている数本の絵柄のついた長い筒状の物がディジュリドゥ。
この楽器と一緒に展示されていたのがアボリジナル・アートといわれる絵画です。
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これは博物館に出かけた時に見たアボリジナル・アートの数点です。
この絵は祭りの風景でしょうか。
男も女もディジュリドゥの音に合わせ陽気に踊っているようにも見えますが、、、
自然崇拝を主な宗教としていたのでしょうね。
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描かれている絵はどれも色鮮やかで独特の筆使いです。
海の動物や日常の生活などにまじり保護を訴える絵柄もありましたが、皆それぞれに個性的。
言語も部族も多数あるといわれるアボリジニ、文化的には孤立を余儀なくされた時代もあり
それがかえって彼ら独特の伝統文化を作ったのかも知れませんね。
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オーストラリアの先住民であった彼らと新しい入植者との間には、苦く悲しい歴史があったようですが
今はこうして彼らも自立の道を歩き、異文化を感じさせてくれる貴重な存在になっているように
思います。