風のたより

つれづれに

    アボリジニ  (オーストラリア先住民)

2010-02-11 | オーストラリア滞在記  その2



     観光客の多いサーキュラキーのリバーサイドに、車のボディーにこんな変わった絵柄をつけた
     一台の車が目に止まりました。
     絵柄からアボリジニの人の車かな?






     ぐるーと回ってみると、顔形からするとやっぱりオーストラリアに住んでいる原住民アボリジニ
     の家族のようです。
     よく見ると小さい子までいます。
     おじいちゃんやお父さんと出かけて来たのでしょうか。
     車の中から出てきたアボリジニのお父さんの持っている長いディジュリドゥを見ると今から
     パフォーマンスでも始めるのでしょう。







     こちらがよく見かけたアボリジニの人による演奏風景です。
     長い管楽器の様な筒状のものはディジュリドゥというのだそうです。
     なんでもこの楽器はシロアリに食われた筒状になったユーカリの木から出来ているとか、、、

     ディジュリドゥという不思議な名前も、オーストラリアに入った白人の入植者が初めて耳にした時
     そう聞こえたことから付いた名前なのだそうです。
     独特な音色はどこか郷愁さえ感じます。

     楽器の音色はこちらからどうぞ。

     ダーリングハーバーに出かけた折にデジカメで撮った演奏風景です。
     まわりの風景よりもっと演奏風景をじっくり撮った方がよかったのですが、、、







     そういえばこの楽器はQVBの絵画店でも見かけました。
     左側に立てかけられている数本の絵柄のついた長い筒状の物がディジュリドゥ。
     この楽器と一緒に展示されていたのがアボリジナル・アートといわれる絵画です。






     これは博物館に出かけた時に見たアボリジナル・アートの数点です。
     この絵は祭りの風景でしょうか。
     男も女もディジュリドゥの音に合わせ陽気に踊っているようにも見えますが、、、
     自然崇拝を主な宗教としていたのでしょうね。










     描かれている絵はどれも色鮮やかで独特の筆使いです。
     海の動物や日常の生活などにまじり保護を訴える絵柄もありましたが、皆それぞれに個性的。

     言語も部族も多数あるといわれるアボリジニ、文化的には孤立を余儀なくされた時代もあり
     それがかえって彼ら独特の伝統文化を作ったのかも知れませんね。





     オーストラリアの先住民であった彼らと新しい入植者との間には、苦く悲しい歴史があったようですが
     今はこうして彼らも自立の道を歩き、異文化を感じさせてくれる貴重な存在になっているように
     思います。

    ダーリングハーバー

2010-02-07 | オーストラリア滞在記  その2




     暦の上では立春が過ぎたというのに、ここ数日の日本列島はまるですっぽりと
     冷蔵庫の中に入ったように寒い日が続いていますね。

     戸をあけるとまるで白いパウダーを撒いたように我が家の庭もうっすらと雪景色。
     積もるほどではなくても、一日中風花のように舞う雪はやっぱり寒い!
     季節のまったく逆なオーストラリアから戻った身には少々こたえます。
     今朝はやっと日ざしが戻りほっとしていますが、、、、

     こんな日は特に青いシドニーの空を思い出します。
     北半球から一飛びに南半球のオーストラリアへ。







     リバーサイドのまっさおな空!!
     今丁度オーストラリアはこんな空が続いてることでしょう。

     ここはシドニーの中心街から歩いてすぐのダーリングハーバー。
     昔は産業用ドッグなどがある港でしたが、今は再開発され一大アミューズメントアリアとか。
     湾の上の遊歩道を歩き上からの眺めを楽しんだ後、、、、







     ちょっと下に降りてリバーサイドに出てみました。
     ここからはダーリングハーバがよく見渡せます。
     休んでいる女の子の脇に足早に近づくカモメ。
     よく見かけるカモメでしたが、人のいるところに餌を求めてやってくるんでしょうね。







     向こうに大きな船が停泊しているようです。
     長い桟橋が続いています。
     さらに近づいてみると、、、







     なんとこの船自体がレストランになっていました。
     海に面したシドニーでは海沿いにいろんなレストランを見かけましたが、船のレストランは
     初めて。

     たぶん世界の海を航海した後もこうしてレストランとして再利用されているのでしょうね。
     かつて静かだった入江も今は湾を中心ににぎやかなリバーサイドになっていました。
     帰りはリバーサイドから街中に戻り、あちこちウインドーショッピングです。








     このダーリングハーバーへは中心街から歩いて行ける所で、帰りはQVBの前に出てきました。
     ここは大きなジョージストリートとパークストリートの交わる交差点。
     あのQVBのある通りです。






     そしてこちらが反対方向から見たジョージストリート。
     タウンホールの高い時計塔が目印です。
     何時でもこの辺りには人がいっぱい。








     同じジョージストリートに面したGV(ギャラリー・ビクトリア)のアーケード。
     このフリーダムというお店は家具や台所用品のおしゃれなお店でした。
     高い物は買えないので、せめてセールで出ていたキッチンタオルを二枚ほど、、、

     このジョージストリートはバスのメインロードになっていて何度も通りました。








     実は私がよく乗ったのは市民に“555”のバスとして知られている無料のシャトルバスです。
     シドニーの街中を巡回し市民の足として定着しているようですが、観光客にとっても気軽に利用
     出来るありがたい乗りものです。

     娘に教えてもらい早速利用させてもらい、多い日には日に5回も利用した日もありました。
     ただ待っているときには来ず、時には次々と通るという難点もありますが、、、、
     無料で利用させていただく身には、文句は言えません。(笑)






     もちろん街中にはこの無料の555のバスとは違い、観光バスも走っています。
     よく見かけたのがこの真っ赤なボディーの観光バスです。
     二階建てのバスから手を振る陽気な観光客。
     日本の22倍もあるオーストラリアですから、きっと違う地域からの方なんでしょうね。








     街中を歩いて戻りつつ、町の雰囲気を楽しみました。
     路上のカフェでお茶を楽しむ人々、、、、、よく見かけましたね。







     そしてこちらは街中のスタンド。
     新聞が自宅には配達のない国ですから、ニュースはこんなスタンドから新聞を買って、、、
     小さいスタンドには新聞や雑誌がぎっしり並んでいました。








     こちらは青空やおやさん!!
     新鮮でおいしそうな果物がいっぱい。
     買ったリンゴをかじりながら街を行く人々、ときどき見かけました。

     それにここでもボトルの水が、、、
     やっぱりこの国も今や水は買うものなんですね。

     街中で見るこんな何気ない光景はかえって目新しく、ふと立ち止まってしまいそうです。







王立植物園&ドメイン

2010-02-02 | オーストラリア滞在記  その2




     シドニーの街の中央に位置するハイドパークに隣接して、ドメインと言われる広さ4万平方㎞
     もの緑の公園があります。
     昼間はシドニーの市民がのんびりと散歩したり芝生に寝転んで読書したりする姿をよく見かけました。
     大きな木と緑の広い芝生は、それだけでも十分癒されますね。




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     (写真はマウスオンです)
     そしてその続きには、これまた広大な王立植物園が広がっています。
     ハイドパークを抜けてこのドメインと王立植物園には何度か足を運びました。
     公園の花々も心なしかみな色鮮やかです。




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     (写真はマウスオンです)
     色合いの鮮やかさに加え、大振りの花も多いようですが、オーストラリアの光の量も関係
     するかもしれませんね。
     何せ紫外線が日本の4~5倍と言われています。

     これ以上シミを作りたくないと思い、外出にはしっかりとUVカットのクリームを
     付けましたが、効果は今さらというところのようです。(笑)










     こうして植物園内でのんびりと過ごす人々があちこちに、、、
     街中の喧騒からちょっと離れるだけで得られるなんとも自由な時間です。
     まるでここだけは違う時間が流れているような、、、




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     (写真はマウスオンです)
     こんな変わったお花も咲いていました。
     白いスパイダーリリーです。

     残念なことに他のお花の名前が分からないのですが、スパイダーリリーだけは前回来た時に
     あまり印象的な花だったので覚えていました。
     蜘蛛の長い脚のように伸びた花弁が変わってますね。
     あとのお花は名前が分からずじまいですが、、、




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     (写真はマウスオンです)
     園内にはこんな大振りな腰かけをよく見かけました。
     広い公園内を歩き疲れた時に、腰掛けるイスがあると本当にありがたいものです。
     もっとも若い人なら緑の芝生に寝転んだ方が気持ちいいかもしれませんが、、、

     よく見るとこの長椅子はどなたかの寄付のようです。
     背もたれの部分についているプレートをみると、、、
     奥様から愛するご主人との特別の日にちなんでとありました。
     結婚記念日かそれとも何かを記念しての奥様からのプレゼントでしょうか?
     何時までも残る上に誰かの役にも立つ、こんなプレゼントもなかなか素敵ですね。








     広い園内の一角にはこんな立派な美術館もあり、なんとうれしいことにここは無料なんです。
     ニューサウス・ウェールズ州の美術館で、公園を歩き疲れた時にはここでちょっと
     心の栄養も、、、







     館内はかなり広くオーストラリアの作家の作品をはじめ、18世紀から19世紀にかけての
     ヨーロッパの絵画やアジアの工芸品や近代美術もたくさんに展示されていました。

     ゆっくり見るには結構時間がかかりますが、ここが無料というのがありがたいですね。
     夏の暑い時期には園内の散歩の途中のなんとも贅沢な休憩所にもなっていました。








     この広大なドメインの中では時折いろんなイベントが行われていて、この日も夏のシドニー
     フェスティバルが開催されていました。
     現地では有名なシンガーが来てのイベントだったようで、日本ならさしずめ納涼大会という
     ところでしょうか?
     日本とは季節が逆のオーストラリアでは、今は夏真っ盛りです。

     数日後にはシンフォニーの演奏もあったようですが、戻ってきてしまい聞けなかったのは残念!!
     こうして夏の夕暮れ皆さん三々五々思い思いの姿勢で楽しんでいる姿が印象的でした。
     広い園内と一緒で、ここにも自由な空気がいっぱいでした。





    ペットと動物

2010-01-28 | オーストラリア滞在記  その2




     ハイドパークを抜けて日中よく散歩に出かけました。
     ボタニックガーデンを過ぎた公園のあたりに、なんとまっ白いオウムが何羽も大きな木に
     止まっています。
     え!放し飼い?
     周りに人がいても気にする素振りもなく悠然と大きな木に止まり辺りを見回しています。








     そのうち緑の芝生の上をトコトコ歩いたり、仲間と飛びあったり、、、
     こうしてまったくの自然の状態でオウムを見るのは初めてです。

     インコに比べ生息地が限定されるというオウムですが、こうして自然の中で野生として存在
     するのはオーストラリアと近くの島にしかいないとか。








     それにしてもこんなにまじかに野生のオウムが身近にいるなんて、、、
     周りの人々も慣れた感じで、子供と遊ばせたりパンくずをやったり、とても自然です。








     こちらはハイドパークでよく見かけた鶴です。
     こんな公園に鶴?と思いますよね。
     どうもカナダ鶴らしいのですが、公園のあちこちにいて、この鶴の方が人々より公園の主のよう。








     三々五々人々が集まる公園の中を餌を見つけに来るのか、水場を求めて集まるのか、とにかく
     この鶴の姿はいつでもあちこちに見られました。
     ベンチで休む人の周りを怖がりもせずトコトコ歩いています。








     街中でこんな光景にも会いました。
     ときどき今でもシドニーの街中では、馬に乗った警察官が祭りの後などの人の整理にあたって
     いるんですって、、
     こんなのどかな光景も日本では余りお目にかかりませんね。

     でもこれはひょっとして観光客用の馬車だったかもしれませんが、、、??
     馬に乗った警察官も今でもシドニーにはちゃんといるようですよ。








     そういえば街中ではあまり犬や猫の姿に会うことも少なかったですね。
     もちろん犬にしても猫にしても飼い主のいないノラはほとんど皆無。
     一匹でウロウロしている犬の姿も見ませんでした。
     散歩に出かけた海沿いの公園で、二匹の犬を連れた中年のご夫婦に会いました。








     あまりかわいいので声をかけてちょっと写真を撮らせてもらいました。
     ご夫妻の自慢のワンちゃん達だったようで、“ どうぞどうぞ、、ほら写真を撮ってくれるって ”
     ご主人がちょっと尻込みするワンちゃん達を押し出すように見せてくださって、、、








     こっちは街中で見かけた飼い主の御用を待つ二匹のワンちゃん達。
     それぞれの表情がユニークでよく見ると笑えます。
     “ 早く戻ってこないかな?”とうなだれる一匹を気丈に見守るもう一匹の子犬ちゃん。
     二匹は飼い主さんにとって良いコンビなんでしょうね。









     今回ただ一度回見かけたノラらしき猫ちゃん。
     娘たち夫婦と出かけた海岸沿いの岩場からひょっこり顔を出した猫ちゃんがあまりにも
     三軒先のモモスケ君に似ていたので、置いてきたことを急に心配になりました。
     “ 今頃どうしているだろう ?”







     そしてこちらは今も元気でちょっと太ったモモスケ君です。
     どうやら飼い主さんのご飯がおいしかったようで、、、

     今回の最大の心配事はこのモモスケ君のことでした。
     飼い主さんがいても、ほとんど我が家で過ごす時間が多く、急にいなくなった状態を
     どう思うだろうかとかわいそうで心配でした。

     二三日は諦めきれず日に何度も我が家の玄関や軒下をウロウロ、夜もニャーニャと泣く声を
     何度も聞いたとお隣さんから伺いました。
     やっぱり来ていたんですね。







     でも無事再会!!
     久しぶりで我が家にやってきたモモスケ君は私から離れようとしません。
     やっぱり寂しかったんでしょうか?
     そのうちにウトウト、、、、、やっぱりかわいい!!

クルーザー

2010-01-24 | オーストラリア滞在記  その2
     日本に無事戻ってきました。
     帰りの香港での乗り換えもスムーズに行き、戻ってみると雪のお正月もとうに過ぎていました。
     戻ったとたん風景も季節も一変してしまいましたが、、、

     ということで、冬場の日本では話題も少なく、今しばらくはオーストラリアで
     撮ってきました写真をもとに、夏のシドニーでの日々を綴っていきたいと思います。
     もうしばらくお付き合いください。


        ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★






     前回のハンググライダーも憧れのスポーツですが、海に囲まれたオーストラリアでは海沿いに
     必ず目にするのがこのたくさんのクルーザーです。
     うわー、すごい!!
     圧倒される数です。







     娘たち夫婦がよく休みの日にウォーキングするというオペラハウスまで海沿いの散歩コース
     にも所狭しとクルーザーが並んでいました。
     この日も娘の案内でこの散歩コースを歩いてみました。
     どうやらこれみな個人所有のもののようです。
     停泊して置くだけでも維持費が高いと聞きましたが、、、







     今まさにクルーザーに乗り込みお仲間同士でお出かけのところでしょうか?
     見れば皆さん中高年の方々のようです。
     こうして船の上でおしゃべりランチやディナーを楽しんでいるのでしょうね。
     羨ましいですね。
     船の向こうには海沿いのカフェやレストランが並んでいます。







     近づいてみると綺麗にセットされたイスやテーブル。
     大きく広がった白いパラソルが印象的です。
     目の前が運河、海が見えるだけでレストランのお値段はぐっと跳ね上がるそうですよ。








     レストラン前の長い桟橋です。
     どうやらこのレストランは昔倉庫だったところを改造したようです。
     後日娘とこの中に入るチャンスがありましたが、中はとってもおしゃれなカフェやレストラン
     になっていました。







     灯もともるころになると、運河沿いのこのレストランはこんな感じでおしゃべりやお食事
     にと華やいだ雰囲気に包まれていました。







     お話をクルーザーに戻して、、、
     ここも車で数分のところにあるクルーザーの停泊地のようですが、、、
     脇に事務所があり、クルーザーの販売や運転免許を取るための訓練所にもなっていたようです。








     娘と写真を撮っていたら自分の船を掃除していたおじさんから声をかけられました。
     “ どの船にするか船を選んでいるのかい??”
     御冗談でしょ。(笑)







     こんな船をもっていたらどんなにいいでしょうね。
     まさに“ 夢のまた夢 ”ですが、でもこうしてたくさんのクルーザーがひしめくほど並んで
     いるということは、それだけ所有者がいるということで、、、、
     左奥にはハバーブリッジが見えています。







     そしてこんな表示をつけたクルーザーもありました。
     “FOR SALE”、、、つまり売出し中ということですね。
     そう、ここは船を販売している所でもありました。
     皆さん一艘いかがですか??


     この国には、確かに夢を実現している人がたくさんいるんだなーと思いましたし、
     時間とお金の使い方や人生に対する考え方が日本人とは大分違うというのが実感です。

     同じ一生、こんな優雅な毎日を過ごしている人々がたしかにいるんですね。
     うーん,羨ましい!