先週の日曜日まで名古屋ボストン美術館で開催されていた『華麗なるジャポニスム展』
に出かけて見ました。
名古屋の金山駅に隣接する名古屋ボストン美術館は何度か来ていますが、ゆっくり美術の鑑賞は
久しぶりでした。
今回開催された『華麗なるジャポニスム展』は、19世紀中ごろヨーロッパで大いに流行した
ジャポニスムと言われた日本趣味と浮世絵との関係などの展示が多く見どころがいっぱいでした。
美術館の入り口に掲げられた案内板には、クロード・モネの大作の『 ラ・ジャポネーズ』が、、、
会場に入り今回一番目をひいたのは、やはり1876年にクロード・モネが描いた
『 ラ・ジャポネーズ』でした。
この絵は着物をまとい、日本の扇子を手に舞い姿を見せるクロード・モネの奥さんであるカミーユ・モネ
を描いた大作です。
残念ながら会場内は撮影禁止でしたが、、、、
『 ラ・ジャポネーズ』の絵の横には、宝塚の舞台衣装として3カ月の制作日数をかけて再現された
という『 ラ・ジャポネーズ』の再現された内掛があり、この前だけは
”ぜひ記念撮影をどうぞ”というフォトスホットが設けられていました。
その内掛の豪華さにも圧倒されましたが、これを実際に目にした19世紀半ばの多くのヨーロッパ人は
さぞびっくりしたのではないかと想像しました。
錦糸銀糸を使い豪華に描かれた日本の浮世絵を題材にした内掛です。
赤い生地に目にも鮮やかな色どりが一層華やかさを演出しています。
この内掛の前には、見学する人と記念撮影をする人で絶え間がありませんでした。
会場ショップにはたくさんのジャポニスム関連の品々が並んでいました。
クロード・モネの『 ラ・ジャポネーズ』の絵の横には、ゴッホの絵なども、、、、
当時のヨーロッパ人にとって日本の浮世絵はかなり衝撃的なものだったようで、たくさんのヨーロッパ
の画家たちに影響を与えたと言われています。
あのゴッホでさえも日本の浮世絵から連想したような絵を何点か描いています。
今回の名古屋ボストン美術館の『華麗なるジャポニスム展』の来場記念に買ったのは、
モネの『 ラ・ジャポネーズ』が描かれたチョコでした。
これなら食べた後もキャンデーやクッキーの入れ物に使えそうです。
万国博覧会をきっかけに、欧米に巻き起こった日本ブームの“ジャポニスム”を、印象派の絵と
浮世絵の名品の数々でご紹介されていた今回の「華麗なるジャポニスム展」は、見ごたえ十分で、
改めて日本の浮世絵や日本の美術が海外に大きな影響を与えたことを実感できた展示会でした。