風のたより

つれづれに

                   ~~~~~   チュニジアンブルーの街    ~~~~~

2014-12-14 | クルーズ その1 (地中海クルーズ)



日本を発ってから丁度1週間、クルーズが始まって5日目の朝、船はイタリアを離れアフリカの
チュニスに入りました。
接岸されたMSCが上陸後の手続きを終えて出た広場から見えています。

この日は曇りからちょっと小雨。
去年モロッコに行ったので、北アフリカのチュニスは二度目のアフリカの大地です。





アフリカというだけで広い砂漠を連想してしまいますが、街中に出るとこんな感じでコロニアル風な
建物があちこちに見られ、アフリカというイメージには程遠い印象です。





ここはチュニスの観光地、メディナ(旧市街)の入口に建つフランス門。
フランス門ということは、、、そう、チュニスは昔フランスの植民地だったのでした。





さっそくこの門から入り街の中心へ、、、

目抜き通りであるハビブ・ブルギバ通りには、中央に街路樹の植えられた遊歩道があり、ここがチュニスの街
とはとても思えない雰囲気です。





洒落な建物と並木に沿って並ぶオープンテラスのカフェは、パリのシャンゼリゼ通りを感じさせる雰囲気が
漂っていました。
ここがアフリカとは、、、、??





この後は旧市街メディナの散策になりました。

細い路地の両側にぎっしりと並ぶ店々。
店に置かれている物は、同じアフリカですから去年行ったモロッコで見たお土産とほとんど一緒でしたが、、





こんなきれいなアクセサリーも、、、、

次に行った観光地で、同じような感じのネックレスを見つけ、30ユーロと言うのを5ユーロに値切って
旅の記念に一つ買いましたが、、、、

観光客を見ると(特に日本人と分かると)大体かなり吹っかけて値段を言ってくるので要注意です。





散策後はここからバスで世界遺産にもなっている古代都市カルタゴ遺跡観光に出かけました。

カルタゴ博物館のあるビュルサの丘からは、眼下に地中海とチュニスの街が見渡せました。





ビュルサの丘にはいたるところに遺跡がゴロゴロという感じです。





カルタゴ博物館では、たくさんのモザイク画や、、、、





数々の素晴らしい彫刻を見ることが出来ました。

息をのむほど素晴らしかった女神の彫刻。
布の薄く柔らかい襞や重なりが、見事に表現されていました。





カルタゴの遺跡は、紀元前814年にフェニキア人よって建設された古代都市でしたが、元前2世紀の
ポエニ戦争でローマ軍に徹底的に破壊され、現在見られるのはローマ時代に造られたものだとか。

かつての夢のあとを遺跡が静かに語りかけてくるようでした。





その後バスは、アントニヌスの共同浴場跡へと向かいました。

海を背景に建てられた広大な公衆浴場で、2世紀にローマのアントニヌス・ピウスにより建設され大理石を
ふんだんに使った巨大な公衆浴場だったようです。

遺跡の中は自由に見学が出来ました。





当時建物は2階建てで、更衣室・温浴風呂・水風呂・サウナ・プール・噴水・談話室・トイレ等100を超える
部屋があったとか。





共同浴場とはいってもサウナやプール、図書館、運動場まであり、床にはモザイク画、周りにはたくさんの
彫刻などが施されていたのだそうです。

凄いですね!!





現在の大型スーパー銭湯や大健康ランドも追いつかないほどのかなり立派な設備だったんですね。

ただただ圧倒され写真だけはパチパチと撮ってきましたが、、、、





このアントニヌスの共同浴場は、1980年から1988年にかけてユネスコの協力で修復、復元され今では
世界遺産になっています。





後で知ったのですが、、、、

このアントニヌスの共同浴場のすぐ近くには大統領官邸があり、そちらへカメラを向けての撮影は禁止だったとか。
丘の上にある白い壁の向こうが大統領官邸です。

知らずに撮った写真の中に大統領官邸が偶然写り込んだ写真がありびっくりでした。(笑)
たしかに国旗が掲げられています。





この日の最後に訪れたのは、チュニジアで一番の観光地と言われるシディ・ブ・サイド。

白壁にチュニジアンブルーが映えるシディ・ブ・サイドは、「白と青の小さな楽園」とも言われるとか。





確かに白い壁に青い窓の家々が続きます。





この白い壁に青い窓のせいか、お店の前に並んでいる物もなぜか綺麗に見えてしまいます。





目の覚めるようなチュニジアンブルーの門。

真夏だったらもっともっと鮮やかだったのかもしれませんが、11月でも十分綺麗でした。






この日の夜、船の中で行われた催しは、、、、

「イタリアンカラー」と言うことで、何か赤、緑,白の物を身につけるか持参するということでした。

腰に三色を着けたボーイさんたちが掲げているのは、甘いチョコレートケーキで長い行進の後
皆さんに配られました。

こんなお遊びをするのも、MSCがイタリアの客船だからでしょうね。


(続)