風のたより

つれづれに

                          氷川丸見学   その2

2015-08-06 | 横浜&東京散策



船内見学はさらに続きます。





ここは喫煙室。
天井も高く、かなり広くて室内はゆったりとしています。





こんな足長の椅子に腰かけて、ゆったりと葉巻でもくわえていたのでしょうか。
一等喫茶室は外国人が多かったようです。





ここは一等客室です。
今からすると一等でもかなり狭い感じがします。
ベット横の洗面台もレトロな雰囲気です。

窓際には、貝殻を摸したような飾り毛布が置かれていました。





こちらはツインの一等特別室。

この船にはあの名優チャップリンも乗船したと言われています。
きっとこの一等特別室だったのでしょうね。

寝室の隣にはバスルームがあり、その隣にはリビングルームがありました。
一等特別室でも個別のベランダはありませんでした。





蚕棚の様な二段ベットのこちらは三等客室。二段で8人の寝床になっていました。
一等客室に比べるとかなり窮屈そうです。





広いベランダからはどんな風景が見えていたのでしょうか?





船の心臓部の機関室に下りてきました。
大きくて重そうな機械がずらっと並んでいます。

機関室は3層になっていて走行時にはきっとこの部屋は轟音が響いていたのでしょうね。





優雅な上の階と違い、まさに縁の下の力持ち。
たくさんの機関士が働いていたのでしょう。

ふと映画「タイタニック」の一場面を思い出しました。





この氷川丸が竣功したのは今から85年前。
日本郵船が1930年に竣工させた日本の12,000t級貨客船でした。

主に北太平洋航路で長らく運航し、1960年にそのお役目を終え、今はこうしてこの桟橋に
係留され博物館船としてよみがえりました。





一通りの見学を終えてやっと外へ、、、、

天井を覆うむき出しのパイプが当時の面影をしのばせます。





桟橋を渡り出口まで来て振り向くと、ちょうど係員が国旗を下げるところでした。
そろそろ閉館でしょうか?

思いがけず見学出来たことは本当にラッキーでした。

                            氷川丸見学  その1

2015-08-06 | 横浜&東京散策



暑さの充満する街歩きから、海沿いの氷川丸の係留されている山下公園に出て、
ちょっとほっとした気分です。
もうここは何度となく訪れている横浜を代表する人気のスポットです。





係留されている鎖の上に並んだたくさんのカモメが可愛い!!!





カモメの先に「船内をご見学いただけます」の垂れ幕が目に入りました。

“ 氷川丸の中見学できるの?入ってみようか!!”
何度か来ていても氷川丸の中が公開されていることは知りませんでした。
ちょっと嬉しい気分になりました。





乗船口のある桟橋の方に回りました。このタラップを上り船内に入ります。
一般300円、シニアは200円。

中はどんなだろう?ちょっとわくわく気分です。





入ってすぐ見えた船内通路。
けっこう狭い!!
そして時代を感じる雰囲気です。





ここは一等児童室。
明るい部屋で壁には可愛い絵が描かれています。





一等食堂です。





ここでは手入れが大変な銀食器が使われていました。
また一角には、秩父宮両殿下乗船のときの特別ディナーが再現されています。





時代を感じさせる貝殻をイメージしたようなレトロな天井からのライト。
当時全盛期だったアールデコ様式?
この氷川丸の船内にもいたるところにそんな装飾がなされているとか。

船の揺れを想定してかシャンデリアではなかったようで、、、、





船内の丸窓からは、みなとみらい方面が見えています。





アールデコ調の階段を上って上の階へ、、、、

手摺のカーブがいかにも優雅でエレガントな雰囲気を醸し出しています。





氷川丸の名前はさいたま市の「氷川神社」からとられたそうで、上の手摺の部分には氷川神社の
「八雲」の神紋が施されているとか。

ここもアールデコ調の装飾が見事です。





一等社交室に入ってきました。
一段と豪華な雰囲気です。

ふかふかの絨毯にふかふかのソファー。
ここではきっと紳士、淑女たちの優雅な和やかな語らいがされたことでしょう。


(続)