LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

『Dジャーナル』に掲載されました。

2007年11月11日 | Weblog
☆先日の神戸の講演会の折に、『Dジャーナル』というタウン紙の編集者の方が取材を兼ねて参加してくださいました。先日の新聞で講演会のことを書いてくださいましたので、ここでご紹介いたします。「個人的な見解ですが・・」と送ってくださったそうですが、とても先進的なお考えだと感心させられましたし、また大きな励みにもなりました。すばらしい記事をありがとうございました。


セクシュルマイノリティって何? 
――性は個性、自分らしく生きるために――

10月13日(日)あすてっぷKOBEにて性的マイノリティと呼ばれる人たちの人権問題を考えるセミナーが開かれた。これは「LGBT(レズビアンやゲイなど)の家族と友人をつなぐ会」(尾辻孝子代表)が中心となり、今の社会が抱える性的少数者に対する偏見や差別について考え、さらにはカミングアウトした子どもを持つ家族の戸惑いや悲しみなどを語り合うことによって克服し、知識を得ていこうとの試みで2回目の開催となる。冒頭に尾辻氏から「実の娘からカミングアウトされたときのショック」が述べられ、性的少数者の存在やその人たちの悲しみを学ぶことによって道が開かれた経緯が語られた。続いて職場で自分がレズビアンであることを隠さずに生きる女性の体験談が語られ、険しい道のりを歩んでいるものの、今や一番の理解者が母親であるという心強い話も披露され、さらには性同一性障害の大学生の社会との関わりの苦労話も語られた。また、立命館大学講師伊田広行氏が「性的マジョリティも性的マイノリティである」という理論をVTRを使って展開し、個々に性は異なり、全てが権利を共有できる社会を目指すべきと締めくくった。

「男」と「女」という二分法はそもそも成り立たず、多様な性が存在する現実がある。女の子を好きになる女の子もあり、男の子を好きになる男の子もいる。私たちはそれを異常だと決めつけるべきではない。ましてやわが子がそうだと言うのなら、それを尊重して応援するくらいの勇気を持とうではないか。一番苦しんでいるのは誰にも打ち明けられずにいる当人なのだから。

機会均等法をさらに発展させる意味からも男子生徒、女子生徒、男性社員、女性社員、こんな呼び方や区別は無くなるのが成熟した社会だとも言えよう。




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