LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第17回ミーティングのご報告

2008年04月28日 | ミーティング
4月12日、第17回ミーティングを行ないました。今回は13名の参加者で、新しい方は3名。お一人は2月に枚方市の講演会に参加して初めて当事者の方々と出会い、自分の中にあった偏見がとれたという方です。また先日のブログでご紹介した大学生さんも、就職活動中というお忙しい中和歌山から駆けつけてくださいました。そして5月の神戸パレードの実行委員をされているという方も初めて来てくださり、ご自身のこれまでの活動の中で経験してきたことをいろいろとお話してくださいました。また神戸まつりのパレードと愛ダホのイベントについて、そして「つなぐ会」がワークショップとして参加するフェミニストカウンセリング学会の大会についても、話し合いました。またうれしいことに大阪在住のお母さまは講演会のできそうな企画も見つけてきてくださいました。今年は大阪市での講演会に是非トライしたいと思っています。このように参加人数は少なかったのですが、中身の濃い会となりました。

「BASE KOBE」の繁内さんも参加してくださいました。繁内さんはご存知のようにエイズの予防啓発活動を長年にわたり続けておられますが、その中で出会われたあるゲイの方のお話をしてくださいました。彼は北朝鮮の国籍を持つ在日の方で、ゲイでそしてエイズの感染者、まさにトリプルマイノリティという立場の方。あるとき繁内さんは「あなたにとって一番カミングアウトしにくいことは何ですか?」という質問をされたと。繁内さんの予想に反して、彼の答えは「ゲイであることをカミングアウトすること」だったのだそうです。これは私の予想にも反していました。それほどセクシュアリティを明かすことが高いハードルだとは・・・、改めて考えさせられました。男女二分法にのっとった異性愛が当然という社会、つまり自分が存在しないとされている社会の中で、ただ正直に生きることがどれほど難しいことなのか・・。多様な人間が自分らしく生きられる社会を、一日も早く作りたいと思いました。それにはまず人間が多様であるということを社会はもっと知らなければなりません。そしてその上で自分らしく生きるとはどういうことなのか、どんな社会がそれを可能にするのかを一緒に考えていきたいものです。

「つなぐ会」では、こうして当事者の方々や友人の方々、親や家族の方々と、いろいろな思いを交換しています。カミングアウトしたみなさんはどうぞお父さまやお母さまやご友人と共に、またこれからしたいと考えている方も、応援したいという方も、どうぞいつでも「つなぐ会」にご参加ください。


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