6月7日㈰ 3回目の名古屋ミーティングが行われました。
参加者 11名 初参加者 4名
初参加の中学生のレズビアンの娘さんを持つお母さんから、娘さんがあすから宿泊のある学校行事(野外体験)に参加するが、お風呂にみんなと一緒に入るのが苦痛だと言っている。養護の先生にはカミングアウトしているが、担任の先生には話していない。どうしたらよいか?という質問が出された。
元教師の参加者からは、「あすからということで、じっくりこの問題に取り組む時間がないので、とりあえずは生理中ということで入浴を避けたらどうか?」という提案が出された。
学校現場では、体育の授業時の着替えやトイレの問題などもある。当事者が言えずに我慢していることが多いということに改めて気づかされた。
同じく初参加のレズビアンの学生。現在1人暮らし。友人一人にはカミングアウトしたが、家族には誰にもカミングアウトしていない。
高校の先生が、雑談の中で差別的な発言をして嫌な気分になった経験がある。
支援者として二回目の参加の方。大学で看護の授業をしている。将来看護士になる学生に、セクシュアルマイノリティの知識を持ってほしいと思い、自分が学ぶために参加しているとのこと。
名古屋で活動しているセクマイの団体から2名のかたが参加。
活動としては、毎月当事者の方との交流を図っているとのこと。
先の東日本震災を教訓に、防災対策にセクマイ対策をしてほしいと要望している。
また、教育現場にもかかわる活動も行っている。学校などで講演を行ったり、LGBTの子どもの親や当事者の相談にのっているとのことだった。
GIDの子どもからの相談には、とにかく親に相談してくださいとアドバイスするという。
きちんとした診断を受けるために保護者同伴で病院に行かなくてはならないし、治療や薬にかかるお金や交通費など、保護者は必ずかかわってくる。親に言わないと何ともならない。
新しい情報として、二次性徴を抑える薬(注射)があり、なりたくない性に否応なくなっていく嫌悪感やストレスから一時的にではあるが逃れられ、これから先どういう治療をのぞむのか、本人や親に考える時間と精神的猶予期間が与えられるので、これはなかなかいい方法だという。
ただし、保険がきかないので高額であること(3万円くらい)が難点。親の負担は相当なものになる。
こういった治療に保険がきかないことがおかしいのでは?という意見に皆が頷く。
GIDの子どもを持つ親のかたから。(学校の現場に詳しい方)
学校は、4月30日の通知でずいぶん変わった。
総務省の人権課題に性的マイノリティを掲げている。
LGBTについて学ぼうとする動きが活発化している。
とはいえ、学校の現場でLGBTについて教えられる先生がいないのが現状。
教育大学で必須科目になるといい、という意見が出された。
そのほか、子どもからのカミングアウトを受けて、本当の幸せってなんだろうと考えるきっかけになった、という母親や、自分がセクシュアルマイノリティであることは、悪いことばかりではない、いろんな経験ができることはありがたいと思う、という前向きな当事者のかたの話も出た。
当事者から親に向かっての発言で、「親は当事者の子に対して、贖罪意識を持つ必要はない。子どもはセクシュアリティのこと以外でもいろいろと悩むものだから、ことさら性の悩みを重要視しなくてもよい」という意見が出され、それを聞いて「気持ちが楽になった」という親もいた。
また、渋谷区の「パートナーシップ法」についてどう思うか?という質問も出て、それぞれの意見を言う場面もあった。
書いてもらったアンケートの一部
「いろんな話が聞けてよかった。勉強になった。また参加したい。」
「パートナーシップ制を広めてほしい。」
「トランスさんにとって安心して使えるトイレ(共用トイレ)を増やしてほしい」
「家族、友人、理解者が集まった会の存在は貴重なので、是非頑張っていただきたい」
今回は当事者、親、支援者さんが集まり、広範囲にわたりいろいろな話題が出て、新しい情報を知ることもできた。大変有意義な会になったと思う。
以上。
次回は9月13日㈰に予定しています。
榊原
参加者 11名 初参加者 4名
初参加の中学生のレズビアンの娘さんを持つお母さんから、娘さんがあすから宿泊のある学校行事(野外体験)に参加するが、お風呂にみんなと一緒に入るのが苦痛だと言っている。養護の先生にはカミングアウトしているが、担任の先生には話していない。どうしたらよいか?という質問が出された。
元教師の参加者からは、「あすからということで、じっくりこの問題に取り組む時間がないので、とりあえずは生理中ということで入浴を避けたらどうか?」という提案が出された。
学校現場では、体育の授業時の着替えやトイレの問題などもある。当事者が言えずに我慢していることが多いということに改めて気づかされた。
同じく初参加のレズビアンの学生。現在1人暮らし。友人一人にはカミングアウトしたが、家族には誰にもカミングアウトしていない。
高校の先生が、雑談の中で差別的な発言をして嫌な気分になった経験がある。
支援者として二回目の参加の方。大学で看護の授業をしている。将来看護士になる学生に、セクシュアルマイノリティの知識を持ってほしいと思い、自分が学ぶために参加しているとのこと。
名古屋で活動しているセクマイの団体から2名のかたが参加。
活動としては、毎月当事者の方との交流を図っているとのこと。
先の東日本震災を教訓に、防災対策にセクマイ対策をしてほしいと要望している。
また、教育現場にもかかわる活動も行っている。学校などで講演を行ったり、LGBTの子どもの親や当事者の相談にのっているとのことだった。
GIDの子どもからの相談には、とにかく親に相談してくださいとアドバイスするという。
きちんとした診断を受けるために保護者同伴で病院に行かなくてはならないし、治療や薬にかかるお金や交通費など、保護者は必ずかかわってくる。親に言わないと何ともならない。
新しい情報として、二次性徴を抑える薬(注射)があり、なりたくない性に否応なくなっていく嫌悪感やストレスから一時的にではあるが逃れられ、これから先どういう治療をのぞむのか、本人や親に考える時間と精神的猶予期間が与えられるので、これはなかなかいい方法だという。
ただし、保険がきかないので高額であること(3万円くらい)が難点。親の負担は相当なものになる。
こういった治療に保険がきかないことがおかしいのでは?という意見に皆が頷く。
GIDの子どもを持つ親のかたから。(学校の現場に詳しい方)
学校は、4月30日の通知でずいぶん変わった。
総務省の人権課題に性的マイノリティを掲げている。
LGBTについて学ぼうとする動きが活発化している。
とはいえ、学校の現場でLGBTについて教えられる先生がいないのが現状。
教育大学で必須科目になるといい、という意見が出された。
そのほか、子どもからのカミングアウトを受けて、本当の幸せってなんだろうと考えるきっかけになった、という母親や、自分がセクシュアルマイノリティであることは、悪いことばかりではない、いろんな経験ができることはありがたいと思う、という前向きな当事者のかたの話も出た。
当事者から親に向かっての発言で、「親は当事者の子に対して、贖罪意識を持つ必要はない。子どもはセクシュアリティのこと以外でもいろいろと悩むものだから、ことさら性の悩みを重要視しなくてもよい」という意見が出され、それを聞いて「気持ちが楽になった」という親もいた。
また、渋谷区の「パートナーシップ法」についてどう思うか?という質問も出て、それぞれの意見を言う場面もあった。
書いてもらったアンケートの一部
「いろんな話が聞けてよかった。勉強になった。また参加したい。」
「パートナーシップ制を広めてほしい。」
「トランスさんにとって安心して使えるトイレ(共用トイレ)を増やしてほしい」
「家族、友人、理解者が集まった会の存在は貴重なので、是非頑張っていただきたい」
今回は当事者、親、支援者さんが集まり、広範囲にわたりいろいろな話題が出て、新しい情報を知ることもできた。大変有意義な会になったと思う。
以上。
次回は9月13日㈰に予定しています。
榊原