今回は、関東近県から親子でのご参加も含めて10名でのミーテイングとなりました。
中学高校生は思春期真っ只中。思春期は自分は何者なのかを探る時でもあるので、性別に違和感を覚える子どもにとっては不安と混乱の渦に飲み込まれそうな時期といえるでしょう。学校という場所は性別二元論で成り立っているので、セクシュアルマイノリティの生徒にとっては、性別規範の強制で居心地悪く、自身のロールモデルも見当たらず悶々とするばかりです。
我が家を振り返ってみても、当時の我が子は勉学には身が入らず、自宅にいる時はひたすら眠っていましたっけ。眠ることで、外での傷を癒していたのかもしれません。
思春期真っ只中の参加者を前に、皆それぞれの思春期を思い出したことでしょう。
先輩の参加者たちは、セクシュアルマイノリティの現状と未来を語ります。望ましいトイレはどうだったらよいか、今ある制服を選択制に切り替えていくにはどういう手順を踏んでいけばいいのか、クラスメートとの距離の持ち方はどうしよう?などなど。はるばる来てくれた若者は何を感じてくれたでしょう、この先なんとかこの荒波を乗り越えていってほしい、今回は参加者皆さんのエールを届けたミーテイングになりました。
毎回、関東近県からの参加者があり、電話やメールでの相談も東京、千葉、神奈川以外からが結構あります。当事者を抱える家族が駆け込む場所が地元にないのか、あるいは地元を避けるのか、その辺りはわかりませんが、首都圏以外の関東地域に「出張つなぐ会」として出向き、誰にも相談できずにいる家族の扉を開け、光を届けたいものです。
M