2023年9月9日(土)18時より、大阪市北区の大阪市北区民センターにて初めての大阪ミーティング「カラフルサプリなにわ」を開催しました。
主催者である当会大阪スタッフのコロナ感染により1か月延期しましたが、今回は10名の参加で無事に終えました。
今回は当事者やご家族の方6名、大阪市内の定時制学校の教職員の方、大学で心理職に携わっている方、対人援助職の方と言ったアライの方々が4名ご参加いただき「アライとLGBTQ当事者がフラットな関係で学び合う場」と言うコンセプトに近いイメージで開催する事ができました。
今回は、初めてのミーティングであり、前半の「ぷち学習会」では、LGBTQについて初めて学ぶ方を対象にした「レインボーフラッグ」についての歴史やフラッグに込められた願いや理念などについてパワーポイントを用いてクイズ形式で進めて行きました。
まずは、現在使用されているレインボーフラッグは6色ですが、1978年に初めて作られた頃は、8色でデザインされた等の歴史的なトピックや、それぞれの色に込められた思いやメッセージについて説明しました。
そして現在では、多様なセクシュアリティーにきめ細やかに対応するコミュニティーがある事。またそれぞれのコミュニティーのシンボルとなるフラッグがあります。
事前に書籍やインターネット等で調べた所、現在では20種類以上のフラッグがあり、その中から5つをピックアップして、そのフラッグに込められた願いや理念についても説明、「多様性と包摂性」を持った地域社会作りが大切である事を参加者のみなさまと共有する事ができました。
今回の学習会を通して、定時制の小中学校の教職員の方より、通学されている生徒さん達が、国籍や年齢や性別等、元より多様なバックボーンを持っている方が多く、LGBTQについて理解していく事が、今後もますます大切になると再認識したとの事でした。
また、様々なレインボーフラッグに込められた理念について、かなり抽象的で難しいとの参加者の方からのご質問があり、「性別を超えた存在」とされる地元・四天王寺の観音様を例に説明しました。
後半は、2つに分けてのグループディスカッションを行い、主催者はサポート役として各グループで出てきた質問事項について逐次答えて行くと言う形式を取りました。
グループ1では、「カミングアウトされる側の立場」としてのお話が中心となり、トランスジェンダー当事者のお子さんを持つご家族の方や教職員の方、またトランスジェンダー当事者の方を交えてのセッションとなりました。
ご家族の方より当事者のお子さんが性別を変更する手術を受けたいとの相談があり、どの様に対応したらよいか?について、まずは手術する前に家族の中で、メリットやデメリットについてじっくりと話し合いながら、専門医の方と共に決めて行く方が良いのではないか?と言う話し合いがあり、更に10月に行われる関西レインボーフェスタについて、どの程度の規模なのか?ブース出展の内容はどうだったのか?等の質疑応答もありました。
グループ2では、「カミングアウトする側の立場」としてのお話が中心となり、家族と同居しているトランスジェンダー当事者が、ホルモン投与で少しずつ変化していく身体が、家族に知られる事への不安についての話があり、家族と別居しているトランスジェンダー当事者の方とのカミングアウトに関する心理的な負担の違いやご家族の方との「折り合いの付け方」についての話題となりました。
また、来月の関西レインボーフェスタでスタッフとして参加される方より、今まで「参加する側」だったが「企画する側」を経験したいと言うお話もありました。
今回は、夜に2時間半と言う比較的短い時間でのミーティングであり、更に初めての会場での開催で要領が掴めなかった所が多々ありましたが、少しずつブラッシュアップをして、主催者の地元である「大阪らしい、楽しくて温かみのある」当事者や家族、そして地域社会の人々と「つなぐ会」を目指していこうと思います。
次回は11月11日(土)18時より、大阪北区民センターにて実施を予定しています。詳細につきましては、後日つなぐ会Webサイトにて掲載致します。