怪談 牡丹燈籠 岩波文庫三遊亭 円朝岩波書店このアイテムの詳細を見る |
何回か前の落語教室で、怪談噺に関する話がありました。
明治時代に三遊亭円朝が創作の怪談噺を沢山作ったということを聞き、興味を持った『怪談 牡丹燈籠』。一番最初にこの話に触れたのは、隠しもしない「パタリロ」でしたが。
たしか、「パタリロ」では、娘さんが恋焦がれるあまり亡くなり、その相手の元に幽霊となって現れて…という部分が描かれていたと思うのですが、これはその幽霊譚+あだ討ち話(もともとは中国の説話が元になっています)。飯島家の因縁が物語を繋いでいくんですが、実は生きてる人間の欲の方がよっぽど怖い、と私は思う謎解きの数々、そして、因縁…。
これは、もちろん三遊亭円朝が語り、速記によりそれが本となったお話。当時は、速記の広告にもなったそうです。「~それでは、ここから先はまた次回」という文句があったから、数回(数夜?)に分けて興行が行われたのでしょう。言ってみれば連続ドラマですね。落ちがないから落語じゃないけど、高座の話っていうのは一大エンターテイメントだったのでしょう。
これを調べていると映画が公開されていると知りました。怪談ブームですからね。