僕僕先生 (新潮文庫) | |
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新潮社 |
いや~、もう幸せ。
ワタクシ、だだはまりにはまる小説に出会うとそう思うのです。たくさん出版されている中でどんぴしゃのものを手にとれることって本当に奇跡的な幸せ。
はてさて、そんな一冊『僕僕先生』は「日本ファンタジーノベル大賞」受賞の中国歴史ファンタジー。作者は私と同じ1973年大阪生まれ、信州大学卒業で中国にも留学経験ありの仁木先生。文体も、会話も軽いのに、史実や中国の伝説を絡める情報量の多さ!これはただごとではありません。
とは言うものの、私は一巻ではそこまではまりませんでした。二巻から登場者の魅力が増して…、おっとこれくらいにしておきましょう。ただいま三冊目を読了したところで単行本ででている二冊を手に取ろうか、取るために図書館に行くべきか考えているところ。
さて、作者がライフワークと言うこの一冊目ももちろん面白いのですよ。
中国唐代。いまどき?!のニートなのほほんとした若者・王弁が美少女仙人・僕僕先生のもとに弟子入りして古代中国を旅します。ぼーっと生きてきた弁くんはクールな僕僕先生に惹かれていき…。恋の行方と弁くんの成長はいかに。
少しだけある挿絵や表紙画もかわいくて作品世界にぴったり。またおいおい紹介していきます。