プロの尼さん: 落語家・まるこの仏道修行 (新潮新書) | |
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新潮社 |
実は団姫ちゃんの落語をまだ見たことないんです。
だけど、twitter上でメッセージのやり取りしたり、なんだか身近に感じて応援しています。
近々、落語も見に行きたいです。
さて、初の著書は彼女が出家したことにまつわる内容。
子ども頃から死への不安を感じていたことから、聖書を手に取りやがて仏教に傾倒する高校時代。
その一方で将来の目標を定めたのは落語家。
入門した師匠の大師匠の家に住み込むのですが、その大師匠露の五郎兵衛師は熱心なクリスチャンだったのでした。
自分が仏教徒だと告白した団姫ちゃんに五郎兵衛師は、
「信仰を持つことはええこっちゃ。それを隠さずに人に言えるのはもっとええこっちゃ。しっかりやりや」
そして、今度は同じようなことをやがて結婚するクリスチャンの豊来家大治郎さんに言うんです。
(ちなみに大治郎さんは静香さんの元バイト仲間)
結婚後、出家されます。丸坊主に。新婚早々、山へ修行に。
やっかみなのか今も出家したことを売名行為のように言われたり、大治郎さんと同じ信仰を持つようにも
言われたりするようですが、信仰ってそんなことじゃないなあと思います。
このご夫婦は互いの信仰を尊重し、それぞれの幸せをそれぞれの方法を祈っている。
大らかな生き方がここにありました。