天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

ポール・オースター『ティンブクトゥ』

2014-10-21 21:34:00 | 雑記
ティンブクトゥ
クリエーター情報なし
新潮社


このところ、連続して読んでいるポール・オースターです。
犬が主人公であるこの小説、“ティンブクトゥ”は、主人公である
ミスター・ボーンズの飼い主いかれた詩人のウィリーが語るこの世の果て、
来世のある場所(はてしもなく遠いアフリカの都市)。
主人公ではあるし、視点はボーンズのものではあるのだけど、ボーンズの
見ていない人間たちの様子も語られるので“動物物語”ではありません。

最初の飼い主ウィリーは大学のときに“精神病院”に入れられて以降、
働かない日々、そしてその末にホームレスのようになってある人が
いる街をボーンズと目指します。この関係が対等であったために
ボーンズは人間の言葉を理解するようになったという設定。
人間と犬の物語が交差して…。

同情でもなく、共感でもなく。ふーと息を吐きながら本を閉じました。
価値観っていろいろさ。
ポールオースターって深いわ。
コメント (4)
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