天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

豆蔵どじょう

2015-11-08 19:28:06 | 観劇


錦秋文楽公演1部はよりどりみどりの三作品の上演です。
上演スケジュールを頭に入れずに会場入りしたら最初の休憩が1時間半後の13時半でした。実は朝食抜いてきていたので、お昼はどこに行こうか考えて(休憩時間は25分)となりのうどん屋に行こうかと思ったら、なんと行列ができる店になっていました。TVにでたらしい。結局いつも通りコンビニでお昼を買ってきたのでした(10分で食べた)。

【演目】
第1部 午前11時開演
碁太平記白石噺
 田植の段/浅草雷門の段/新吉原揚屋の段
桜鍔恨鮫鞘
 鰻谷の段
団子売

「碁太平記白石噺」
どこぞかの(奥州)田舎の百姓は実はもと侍で、いや、それは関係なく理不尽に殺されちゃってまだ幼い娘が吉原で働く姉をおって行く話…が、大筋なのですが「浅草雷門の段」とっても楽しいです!メインの話は幼い女の子が吉原に売り飛ばされようとしている深刻な場面なのですが、チャリ場(お笑い)の要素がたっぷり!

豆蔵どじょう(遣うは勘市さん)が手品を次々披露しているところからはじまります。さて、この豆蔵という表記、劇中では「どじょう」が呼び名で“豆蔵”というのがでてこないので何かいな?と思っていたら、手品師の別称だそうで!私は知りませんでした!豆蔵さんは手品師だったんですね!(※他にも用例あり)
さて、この手品について清十郎さんのブログに貴重な証言がありました。

豊松清十郎さんの日記より「浅草雷門の段について、お聞かせしたい事が。」

勘十郎さんが始めた演出だったのですね!流石のアイデアマンです~。
で、この豆蔵どじょうさん、女の子をだまくらかして売り飛ばそうとしたきゃつをびっくりするような手をつかって懲らしめるよい人でした。この段はほんと面白いです。津駒大夫休演のため、咲甫大夫が代演で寛治さんと床をつとめえておられます。

「桜鍔恨鮫鞘」
これは…なんというか陰惨な…。
屋敷奉公をしている旦那のお金の工面のために婿をとる婆と妻。いったいどうした?誤解した旦那は逆上するのです。なかなか救いのない…。
そして、床がこらまた充実。呂勢大夫→咲大夫でしめ。

「団子売」
紋壽さんの休演により勘十郎さんが。玉男×勘十郎という今一番のっておられるコンビの団子売。これ幕見で500円です。勘十郎さんほぼでずっぱりなのに昨日は道頓堀の水都のイベントで文楽船にも乗られていたとか…。働き過ぎですで~。

こちらももちろん幕見席がありますよ!

大辞林 第三版 (三省堂)
まめぞう[豆蔵]

(1)元禄(1684~1704)頃の手品・曲芸をよくした大道芸人の名。後,大道手品師や手品芸の別名ともなった。文政(1818~1830)期に上野・両国の広小路で徳利と豆を使った芸を見せた芸人が有名。
(2)おしゃべりの人。
(3)きわめて背の低い男。小人。 「大女房・-・両頭の亀/浮世草子・名残の友 4」
(4)釣り合い人形の別名。また,これを図案化した紋章。やじろべえ。
(5)袖のある,桐油紙の合羽。着た姿が(4) に似ることからいう。豆蔵合羽。


コメント (4)
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