![]() | 幻影の書ポール・オースター新潮社このアイテムの詳細を見る |
読書会に参加していないと読まないのが洋書(翻訳です、もちろん)かもしれない。そんな訳でポール・オースター氏の作品についてははじめて読んだのですが、著書はいくつも映画化になっていてその作品名は私も知っていました。
飛行機事故で家族を亡くした主人公は、その哀しみの中で一時代前に消えた無声映画のスターに魅了され本を出します。その後、そのスターに近しい人から連絡があり…。
作品、11年後の主人公の視点から描かれています。とにかく先の展開(大筋で二つの流れがある)を知りたくて読み進めました。映画を扱った作品ですので、そのような場面が多々でてくるのですが見ているかのように場面が想像できるのです。
11年後に主人公が語っているということは…。複雑に交差するなにもかもが余韻を残す作品でした。
この作品も喪失について描かれています。作品中作品も作者が映像化したとか。「スモーク」見たいです。非愛煙家ですが。
学生時代はオースティンとディケンズに傾倒してたんですけど~。あとは児童文学系。新しい情報に疎いです…。
原作はポール・オースターの『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』です。私は原作読んでませんけどね^^;
いろんなエピソードがあるんですが、喪失した人のために寄り添ってくれる映画だと思っています。私の好きな映画のひとつです。
もし未見でいらっしゃったら機会があればご覧くださいませ。
オースターの「幻影の書」は未読なのでこれからが愉しみです。
でも読書会以外で海外文学を読まないというfaye-yさんに少しびっくり(笑)
こちらの読書会はカズオ・イシグロをやります。