以前に、動詞のとる格について、 『古事記』「背く」「報ゆ」「経(ふ)」に書いたことがあり、頭の片隅に残っていました。
昨日、調べ物があって「肝心考文てくだの始」(岩波・大系本)を見ていたのですが、その中に「主の言葉を背くか。」という記述があり、ビックリ!!
長門之介が腰元に扮した女性を口説こうとしている場面のようですが・・・
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これは、並木五瓶の作品で寛政元年(1789)に書かれたらしく、その時代に「~に背く」ではなくまだ「~を背く」という言い方が残っていたのか? それとも「に」の誤植? 底本がくずし字で書かれていたのなら、見間違いの可能性も無くはないとは思うのですが?
本居宣長の『古事記伝』は、1764年(明和元年)に起稿し1798年(寛政10年)に脱稿。全く同時代を生きていた二人であることに非常に興味を覚えます。
この大系本の底本は、東京大学国語研究室蔵の大惣本とのことで、申請すれば閲覧が可能なようですが・・・
本当はどうなのか知りたいけれど、この底本を調べにわざわざ行くのも・・・
昨日、調べ物があって「肝心考文てくだの始」(岩波・大系本)を見ていたのですが、その中に「主の言葉を背くか。」という記述があり、ビックリ!!
長門之介が腰元に扮した女性を口説こうとしている場面のようですが・・・
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これは、並木五瓶の作品で寛政元年(1789)に書かれたらしく、その時代に「~に背く」ではなくまだ「~を背く」という言い方が残っていたのか? それとも「に」の誤植? 底本がくずし字で書かれていたのなら、見間違いの可能性も無くはないとは思うのですが?
本居宣長の『古事記伝』は、1764年(明和元年)に起稿し1798年(寛政10年)に脱稿。全く同時代を生きていた二人であることに非常に興味を覚えます。
この大系本の底本は、東京大学国語研究室蔵の大惣本とのことで、申請すれば閲覧が可能なようですが・・・
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本当はどうなのか知りたいけれど、この底本を調べにわざわざ行くのも・・・
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