「背日幸行之事」の訓読「日を背に幸行ましし事」を見ていて、「背」と「日」が文頭にあるのに二重目的語として訓まれていることに疑問を感じました。
そして『真福寺本古事記』を見ているうちに、ようやく古事記の文体が正格漢文だけではなく、和化漢文(変体漢文)でつまり日本語の語順で書かれている部分があることを思い出しました。訓読文ばかり見ているとこのような構文を見過ごしてしまうのですね。
よくよく考えてみると、先生にヲ格について質問したことがあったんだぁ~と思いだしました。でも、内容を思い出せません。
その時に文献を調べたことがあったので、ヲ格について書かれた資料が何か手元にあったはずと探してみましたが見当たりません。最近はこんなことばっかりで・・・
でも、『万葉』に『上代散文 その表現の試み』(中川ゆかり著 2009.4)の書評があり、この著者の名に記憶がありました。多分「ヲ格」について過去に書かれていたのではないかと思います。何か手掛かりが無いかとその書評を読んでみますと冒頭に以下のように書かれていました。
本書について著者は冒頭に、日本語の神話や伝承を「外国語である漢字・漢文を用いて書きながら、十分に読み手に意図を伝えるために、どのような方法が試みられたの」か、「その試みを具体的に明らかにする」ことを目的とする、と述べている。
『古事記』を学び始めた目的は、正しくここにあったのです! これが知りたかったのです。
第2章・第5節では「ヲ格」について書かれているようです。
ヲ格とニ格を合わせ持つ構文の場合、古事記では、・・・とあります。
また、日本書紀・続日本紀・風土記・正倉院文書等のデータをすべて分析した、・・・とも書かれています。
素晴らしい!の一言に尽きます。
これはもうすぐにでも読みたいです
今回はどうしても読んでおかなければ!
『万葉』に書評が載ったのが2011年3月のこと。きっと他のことに気を取られていて見過ごしてしまったのですね! 好奇心旺盛なのはいいことですが、気が多すぎるのは困りものですね。
早速アマゾンにあったので注文しました
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届くのが楽しみです。
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そして『真福寺本古事記』を見ているうちに、ようやく古事記の文体が正格漢文だけではなく、和化漢文(変体漢文)でつまり日本語の語順で書かれている部分があることを思い出しました。訓読文ばかり見ているとこのような構文を見過ごしてしまうのですね。
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よくよく考えてみると、先生にヲ格について質問したことがあったんだぁ~と思いだしました。でも、内容を思い出せません。
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その時に文献を調べたことがあったので、ヲ格について書かれた資料が何か手元にあったはずと探してみましたが見当たりません。最近はこんなことばっかりで・・・
でも、『万葉』に『上代散文 その表現の試み』(中川ゆかり著 2009.4)の書評があり、この著者の名に記憶がありました。多分「ヲ格」について過去に書かれていたのではないかと思います。何か手掛かりが無いかとその書評を読んでみますと冒頭に以下のように書かれていました。
本書について著者は冒頭に、日本語の神話や伝承を「外国語である漢字・漢文を用いて書きながら、十分に読み手に意図を伝えるために、どのような方法が試みられたの」か、「その試みを具体的に明らかにする」ことを目的とする、と述べている。
『古事記』を学び始めた目的は、正しくここにあったのです! これが知りたかったのです。
第2章・第5節では「ヲ格」について書かれているようです。
ヲ格とニ格を合わせ持つ構文の場合、古事記では、・・・とあります。
また、日本書紀・続日本紀・風土記・正倉院文書等のデータをすべて分析した、・・・とも書かれています。
素晴らしい!の一言に尽きます。
これはもうすぐにでも読みたいです
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今回はどうしても読んでおかなければ!
『万葉』に書評が載ったのが2011年3月のこと。きっと他のことに気を取られていて見過ごしてしまったのですね! 好奇心旺盛なのはいいことですが、気が多すぎるのは困りものですね。
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早速アマゾンにあったので注文しました
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届くのが楽しみです。
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