ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

やっぱり神だ!マイケル・シェンカー特集② UFO時代 Rock Bottom (Live)

2020-12-26 17:18:55 | ギタリスト

Rock Bottom (Live)

スコーピオンズを抜けて、マイケルが加入したのが、イギリスのバンド、UFOだ。

そして、加入して最初のアルバム「現象」に収録されていたのがこの曲「ロック・ボトム」。10代の少年が作ったとは思えない素晴らしいギター・ソロが展開されている。ギターの才能に年齢は関係ないのだろう。

私は個人的にはハード・ロック史上、最高のギター・ソロであり、マイケルにとっても人生最高のギター・ソロだと思っている。ここにアップしたライブよりスタジオ盤の方がかっこいいのだが、2年半ほど前にスタジオ盤をブログに載せているので、今回はライブにした。ライブ特有のお遊び的なところがおもしろいかもしれない。この曲におけるマイケルはまさに「ギター・ヒーロー!」だ。若くして、すでに当時ギター・ヒーローの頂点にあったリッチー・ブラックモアに匹敵する存在感があった。

しかしながら、1970年代の中盤当時、マイケルのギター・ヒーローとしての名声は、ここ日本ではそんなに広まってはいなかった。

原因はUFOの人気が中途半端であったことがまず大きい。UFOはそこそこの人気をもつB級ハード・ロック・バンドとして扱われていた。当時、ロック・ジャーナリズムはパンク一色で、ハード・ロックは「オールド・ウエイブ」とバカにされていた時代背景も辛かった。アルバム「現象」は一部のハード・ロック・マニアの間では評判になったが、それほど売れていなかったし、ラジオでもかからなかった。つまり名曲「ロック・ボトム」を多くの洋楽ファンは知らなかったのである。

かく言う私も、UFOに加入した若いギタリストがむちゃくちゃかっこいいギターを弾くという知識はあったのだが、実際「ロック・ボトム」を耳にしたのは、発表されてから2年後の高校1年の時だった。バンド・サークルの先輩が演奏していたのを見て知った次第である。ちゃんと本人の演奏を聴いた時はぶっ飛んだ。

そして、UFOというバンドは、ハード・ロック・バンドと言っても、ポップ・ハード・ロックがメインのバンドである。マイケルがギター・ヒーローとしてすごく目立つ曲は「ロック・ボトム」と「ライツ・アウト」だけなのである。他の曲では、マイケルの作曲能力の高さやメロディ・センス、ギターの上手さを感じることはできるが、突き抜けるかっこよさがある曲はその2曲だけなのだ。

ufo-lights out

もちろん「ドクター・ドクター」や「Too Hot to Handle 」など名曲ではあるが、鬼気迫る演奏をするギター・ヒーローという感じではない。

UFO - Doctor, Doctor (early live Schenker)

UFO - Too Hot to Handle

 

ということで、UFOでのマイケルは才能を開花させたものの、今一つそのかっこよさを出し切れずに終わってしまう。

 

しかし、次のバンド、マイケル・シェンカー・グループでスーパー・ギタリストとしての全貌を現し、世界中のハード・ロック・ファンを熱狂させることになる。特に日本では特別の存在となるのだ。次回をお楽しみに。

 

コメント (4)
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