My Love Comes Alive
この2作目もいいんですよね。プロデュースがケリー・フリーセンとの共同でのバンド名着となっていますが、作品のレベルは変わっていません。
9曲中6曲がエリック・カズの作品なのですが、なぜかエリックが自身で歌っているのは1曲のみ。
そして、前作がヒットチャート87位だったのに、今作は171位となってしまい、商業的には今一つでした。ポップになり切れていないせいか、印象に残りにくい作品だったせいか原因は不明です。
このバンド、アメリカ本国でもヒットしてなかったから、日本でもヒットしなかったのは当然だったのでしょう。いい作品でも売れないと言う事が日常茶飯事のアメリカですが、このバンドについては本当に残念です。
さて、私の大好きな「My Love Comes Alive」は名曲です。エリックの曲をクレイグ・フラーが歌っていると思います。彼の素朴さを感じさせる歌声はリラックスさせてくれますね。ジーンとくるメロディですねー。エルトン・ジョンが歌っても似合いそう。
Victoria
スティーブ・カッツの作品「ヴィクトリア」は絶品の楽しいポップ・ソングです。彼の才能の高さがわかりますね。とろけるようなメロディの部分はクセになります。私の大好きな曲です。
Flyer
ダグ・ユールの作品はオシャレなAORです。彼がヴェルヴェッツにいたなんて信じられないような作品です。このアルバムに彩を与えてくれます。
I'm Blowin' Away
最後にご紹介する曲はエリック作で、クレイグ・フラーがヴォーカル。そして、コーラスはリンダ・ロンシュタットとJ.D.サウザーと豪華!!
じっくり聴かせる曲です。
如何でしょうか?とっても素敵な作品だとわかると思います。唯一、気になるのは強烈な1曲がないと言う事ですかね。イーグルスの「テイク・イット・イージー」のような曲があれば、彼らの運命も変わったのかも。
次回のエリック・カズ特集⑧は今回取り上げる予定だったアメリカン・フライヤーのエリック以外のメンバーの出身バンドの作品を聴いていきたいと思います。エリック・カズの曲をとりあげないのに、エリック・カズ特集というのは変ですが、ゆかりがあるということで。