Black Sabbath - It's Alright
It's Alright (2009 - Remaster)
今年、ブラック・サバスの7枚目の作品「テクニカル・エクスタシー」のデラックス・ボックス・セットが発売されました。
未発表ライブ・ヴァージョン、リミックス等が収められた高額の商品ですが、例によって、人気なんでしょう(笑)。
そこで、このアルバムも見直されています。
ブラック・サバスといえば、やはり初期の4枚の作品が名盤とされています。やはり、重さとおどろおどろしさのあるオカルト的なロックが、衝撃だったんですね。
でも、彼らはそのあと、オジー脱退(解雇?)までアルバムを数枚出しています。
そのうちの一つが「テクニカル・エクスタシー」。初期の頃に比べると、けっこうポップで、音がスッキリして、聴きやすい感じです。
ディオが加入した「ヘブン・アンド・ヘル」や、「ブリザード・オブ・オズ」以降のオジーのソロ作品に通じるモダンな感じがします。意外と聴きどころがあり、名盤ですね。
そこで、驚くのが、この曲「イッツ・オールライト」。何と、ドラムのビル・ワードが歌っているし、美しい曲です。こんな曲があったのか!と思うし、ビルが歌えるドラマーであったことにも、びっくり。言われなければ、サバスの曲とは思わないでしょう。
さて、そのほかの名曲も1曲紹介しましょう。「DIRTY WOMAN」
これは、もちろんオジーがヴォーカルを取っています。7分を超える大作です。フックのある展開があり、美しいメロディが収められていて、ブラック・サバスがただのヘヴィ・ロック・バンドでないことを世に知らしめるような曲です。2分過ぎからのドラマティックな展開は好きだなー。最後の方のトニー・アイオミの泣きのギターはすごい高揚感があります。
Dirty Women (2009 - Remaster)