Hot As A Docker's Armpit [2013 Remaster]
1969年結成の、イギリスはウエールズ出身のハードロック・バンドの1972年発表のアルバム「Squawk」からです。
このバンド、日本で人気なかったんですが、あのメタリカ、アイアン・メイデン、そして日本の「人間椅子」が評価してたりして、21世紀の現在は歴史に足跡を残したバンドとして評価されてますね。
このバンドが人気なかったのは、地味な曲調が多かったことが原因とは思いますが、70年代のロック・ジャーナリズムを牛耳っていた「ミュージック・ライフ」誌の影響もあるのではないか?と推測してます。
1974年、1975年当時中学生だった私は、「ミュージック・ライフ」を愛読してたのですが、この雑誌は「バッジー」の作品を酷評してました。当時は、インターネットなんてなかったわけで、ラジオでもこのバンドの曲は流れないから、雑誌で酷評されるとみんな買いません。私も買わなかったのですが、あまりにも酷評してたので、強烈に印象に残ってました。まあ、ミュージック・ライフ誌は女性編集長で、アイドル的なバンドを求めてたわけで、無骨なこのバンドは興味をもてなかったのかも。ちなみに、同時期あの「ラッシュ」についても扱いが冷たかったのを記憶してます。評価をしつつも扱いが小さいみたいな感じですかね。おかげで、ラッシュも「パーマネント・ウエーブズ」が出るまで、日本では無名って感じがしました。
この「バッジー」というバンドは、けっこう面白いリフや曲構成を持ってて、それが、後進のハードロック・バンドに強い影響を与えたようです。ハード・ロック、ヘヴィ・メタルという音楽の世界で、まちがいなく個性という輝きを放ったことは間違いないようです。
この曲は後半の展開が好きですね。聴きごたえあります。