Jimi Jamisonが2014年8月に亡くなってから、早くも9年ほどたちます。
80年代、ジャーニーのスティーブ・ペリーと並ぶほどのポップ・ハード・ロックのシンガーだった彼が「Survivor」というバンドで残した作品は見事でした。
特に映画「ロッキー4」に採用されたシングル曲「バーニング・ハート」、
アルバム「Vital Signs 」「When Seconds Count」は質が高く、ジャーニーの全盛期の作品と同じくらい優れたメロディアス・ロック 作品だったと思います。
この辺については、ブログ仲間の240さんが紹介しているので、参照してください。
Survivor「Vital Signs」(1984) : 音楽の杜 (exblog.jp)
Survivor「When Seconds Count」(1986)|音楽の杜 (note.com)
ところが、1990年代以降、ジミ・ジェイミソンは80年代の「Survivor」で歌ったような名曲と出会わなくなります。
いろいろ作品を出すのですが、なぜかあの時の輝きがないのですね。
曲の作り手に恵まれなかったのかな?
でも、晩年、少しだけ輝きを取り戻したので、ご紹介したいと思います。
まずはこの1曲「Never Too Late」。2012年の作品です。
メロディアス・ロックが大好きな社長が展開するイタリアのフロンティア・レコードがスウェーデンのメロディアス・ハードロックの鬼才、エクリプスのエリック・マーテンスンと組ませたアルバムを作らせました。
そのアルバムタイトル曲がこれ。
何となく、全盛期のサバイバーの雰囲気がありませんか?
目の前が明るくなるような広がるような曲の展開。
最後の最後に輝きを取り戻したわけです。
本人もファンも、このアルバムが最後のソロ作品になるとは思いませんでした。切なくなります。
Jimi Jamison - “Never Too Late” (Official Music Video)
そして、もう2曲。何とあのTOTOの初代ヴォーカル、ボビー・キンボールとのツイン・ヴォーカルユニット「Kimball Jamison」。上記ソロ作品の1年ほど前の作品です。
これも素晴らしい。メロディアス・ロックはこうでなくっちゃと思います。
Kimball Jamison - Worth Fighting For
次の曲、ちょっとセンチメンタルな感じですが、二人のヴォーカルの魅力が違った形で発揮されています。
やっぱり二人ともスーパー・ヴォーカリストですね。
でも、いかにスーパー・ヴォーカリストでも、いい曲と出会わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。この2曲は二人にとって良い出会いでしたね。
Kimball Jamison - Can't Wait For Love (Official)