ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

天気のいい早朝に聴きたい! Rob Moratti の新作

2022-10-01 06:12:37 | メロディアスハード
Rob Moratti - "Can I Hold You For A While" - Official Music Video | @Rob Moratti

まあ、多くの人が知らないかな?カナダのメロディック・ロッカー、Rob Moratti の新作です。1969年カナダのトロント出身です。ずいぶん、長く、この手の音楽をやってるみたいですが、大きなヒットはなかったような。
でも、マニアには「メロハー界の至宝」とも呼ばれていたりします。

12月にアルバムが出るのですが、先行発表の曲がネットにあがりました。
なかなか好みです。
ワンパターンだとは思いますが、やはりレベルは高い。
この手の音楽の総本山であるイタリアの「フロンティア・レコーズ」(社長がジャーニーみたいな音楽が大好きらしい)に移籍したことで、プロモーション的にも有利になるのではないかと考えます。

何だこれは?と思う方に説明します。
この手の音楽は簡単にいえば、70年代から80年代にかけてのジャーニーがヒットさせたような曲を再現するジャンルです。YouTubeを見ると世界的には「Merodic Rock」というジャンルで認知されているようですね。
日本では、いろんな呼び方をされていて、「ポップ・ハード」「メロディアス・ハード(略称はメロハー)」「産業ロック」などと呼ばれています。
ハード・ロック、メタル専門誌「バーン!」や評論家伊藤正則氏は「AOR」という表現をしますが、日本でAORというと、マイケル・マクドナルド的な音楽を指すケースの方が多いと思うので、一般的ではないかな?

「産業ロック」ということばは、1970年代、1980年代初にジャーニーがヒットを飛ばした頃、渋谷陽一氏が「大衆向けの量産型ロック」という感じで、ロックの本質を失っているという批判を込めて言った言葉ですが、現代では、そんな当初の批判の意味はトンでしまって、ジャンルとして使われています。
また、この手のジャンルは洋楽の本場アメリカではオルタナティブ・ロック隆盛時の1990年代に「古臭い音楽」とされてしまい、逆に大衆から指示されない音楽となってしまいました。皮肉なことに「非大衆音楽」になったのですね。
そんなアメリカの傾向ですが、日本のロック・ファンは何故か影響を受けませんでした。
アメリカの流行なら何でも受け入れるというわけではないんですね。
結局、アメリカでは、いまだに、この手のジャンルは好まれていません。
そして、ヒット・チャートには全く出てきません(ただし、本家のジャーニーがアルバムを発表するとそこそこ売れます)。
だから、ヒット・チャート主義の方は、「何だこれは?」と思いがちです。

しかしながら、インターネットの世の中になり、世界中のマニアから指示されることにより、このジャンルは存続しています。昔みたいにアメリカで売れないと困るということはないんですね。特に、日本と北欧、イタリア、スペイン、そしてイギリスにマニアがいるみたいです。

まあ、私は好きなので、取り上げます。
聴いていて明るい気持ちになります。
天気のいい朝、ドライブに走りだしたときにでも聴きたい音楽です。

過去の作品から、もう一曲。
爽やかです。

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6 コメント

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Unknown (たいぴろ)
2022-10-01 08:41:47
爽やかですね〜。私はこういうのは好きな方です。当時ジャーニー、フォーリナー、スティックス等産業ロックと言われるものにもひと通りハマりましたから。むしろ20代前半はプログレやハードロックより聴いてたかも。
聴きやすいしとっつきやすいし、数少なかった女性のロック好きの友人達もこの辺りなら知ってましたしね。まあ、売れるには万人化しないとと考えるバンドもいるし、ホントはこんな音楽やりたくない!って売れなくても独自路線を突き詰めるバンドもあるしで、産業ロックを馬鹿にするのはちょっとおかしいかなぁとも思います。
で・・この方はカナダで売れてるのかな?
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Unknown (ミュウ)
2022-10-01 09:06:37
たいぴろさんへ

早速のコメントありがとうございます^ ^
たいぴろさんなら気に入ってくださると思ってました(笑)
当時はたいぴろさんみたいな女性ファンがいっぱいいましたね。
残念なことに、多分98パーセントくらい卒業したかな?(笑)

あ、この人は地元のカナダでも売れてないと思います。このジャンルの方は世界中のマニアから幅広く浅く売上を確保するのでしょうね。どの国でもヒットチャートに登場しないかも。
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Unknown (blackmore1207)
2022-10-01 14:27:34
こんにちは。
クオリティが高いので調べたらサーガの元メンバーなんですね。
透明感は高く哀愁もありますが、いかにも北米のメロディックロックですね。
ヴォーカルにビブラートをかける際にスティーブペリーぽいのでジャーニーのように聞こえるときもあります。
自分はマーク・ボールズとヴィタリ・クープリ2人のハイテク・ミュージシャンが手を組んだプログレッシヴ・メタルRING OF FIREが、約9年振りとなるニュー・アルバムが出るので楽しみです。
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blackmore1207さんへ (ミュウ)
2022-10-02 07:52:46
おはようございます。
コメントありがとうございます。
この手のバンドとしては、高レベルですよね(笑)。
フロンティアもやや粗製乱造的なリリースをするところがあると感じてますけど、この人は素晴らしいと言えます。
おお、リング・オブ・ファイアですか?懐かしい。確か、トニー・マカパインがいるところですよね。ニュー・アルバムが出るのですね。チェックしたいと思います。
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Unknown (ローリングウエスト)
2022-10-02 10:36:26
10月に入って秋の安定の空、昼間はちょっと暑いですが朝夕は空気も爽やか、こんな過ごしやすい日々が続いてほしいものです。こんな秋に聴きたい音楽をチョイスすることも大きな楽しみですね。
(PS)ビートルス結成60周年の記事を公開、初期の名曲の数々を掲載しております。
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ローリングウエストさんへ (ミュウ)
2022-10-02 17:01:02
コメントありがとうございます。
巨大ブログを運営なさり、多忙を究める人気ブロガー様にお願いするのは大変恐縮してしまいますが、ぜひ、私のブログの動画を見ていただき、音楽に対するコメントをお願いしたいと思います。切なるお願いです。
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