ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

東海岸出身の歌姫 透き通った声が魅力 Free the People / BARBARA KEITH

2023-07-15 09:20:27 | シンガーソングライター
Free the People

東海岸出身のシンガー・ソングライターの1973年発表のセカンド・アルバムから。
「Free the People」は多くの人にカヴァーされています。
この人の声はほんときれいで、聴き入っちゃいます。フォーク&カントリー、スワンプの香りの音楽と言われていますが、この人の声が持つ魅力がジャンルなんて関係なく素晴らしい。
バックのミュージシャンは一流どころをそろえていて、レコード会社もかなり力を入れていた感じがします。

スワンプ・ロックの魅力が溢れているこの曲もご紹介します。
Shining All Along  
いいですねー。渋さの中におしゃれな感じがあります。スライド・ギターはLowell George のようです。



Free the Peopleのカヴァーを2曲紹介します。
デラニー&ボニーです。
全然雰囲気が違いますね。

Free The People


オリビア・ニュートン・ジョンも。
彼女が歌うと、ポップス色強いです。
Olivia Newton-John - Free The People  

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David Coverdale の足跡を辿る 第7回 Whitesnakeの記念すべきファーストアルバム TROUBLE

2023-07-14 20:09:06 | David Coverdale の足跡を辿る
WHITESNAKE TROUBLE
 
1979年、ホワイトスネイクのデビュー・アルバム「Trouble」がリリースされる。
参加メンバーははDavidのほかはミッキー・ムーディ(G)、バーニー・マースデン(G)、ジョン・ロード(K)、ニール・マーレイ(B)、デイブ・ドウル(D)、ゲストキーボードとしてピート・ソーリー。 プロデューサーはマーティン・バーチ。

ジョン・ロードが加入して、パープルのような売れ線に走るかと思われたが、やはり渋めの作品となった。21世紀の現在、マニアックなファンには絶賛される作品であるが、発売当時のハード・ロック・ファンは戸惑った。やはりパープルの音を期待してしまったからだろう。デヴィッドはこの時期、大衆が期待する音より、自分のやりたいブルースの色合いが濃いハード・ロックをやりたいと強い意思をもっていた。その覚悟潔しである。
後年、派手な音を好むようになるとは本人もファンも思ってなかっただろう。

この作品、私は好きであるが、やはりコアなファン向けと言っておきたい。
全体的にまとまりがなく、勢いを感じない作品である。
でも、聴きどころがある作品で、タイプの違う4曲を紹介したい。


まず、上に紹介した曲はアルバム・タイトル曲。味のある曲であり、デヴィッドの男の色気が十分伝わってくる。シンプルなのだが、じわーっと来る良さがある。ギター・ソロも素晴らしい。



Whitesnake - Lie Down (A Modern Love Song)  
この曲「 Lie Down (A Modern Love Song)」はノリが良くてご機嫌なナンバー。ライブで映えそうな曲。バーニー・マースデンのセカンド・ヴォーカルも盛り上がる。




Whitesnake - The Time Is Right For Love
「 The Time Is Right For Love」は、ギターのバーニー・マースデンの好みが強く反映されている。彼のソロ作品に近い音作りだ。AOR風味が個人的に気持ちいいと感じる。




Whitesnake - Belgian Tom's Hat Trick

「Belgian Tom's Hat Trick」は何とインスト。よくデヴィッドが許したものだ。ツイン・ギターが気持ちいい。ジョン・ロードのキーボードも軽快ですごく楽しそう。演奏力の高さを感じる曲。 コージー・パウエルのソロ作品にも通じるハード・ロッカーのご機嫌なインスト・ナンバー。



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カンタベリー・ロック特集21 Gilgamesh おもちゃ箱をひっくり返したようなジャズ・ロック

2023-07-13 15:59:42 | カンタベリー・ロック
カンタベリー・ロック特集、久々に再開です。
で、今回はギルガメッシュ。
還暦前後の方なら、「ギルガメッシュないと」というテレビ番組を思い出す人もいるかもしれませんが、全く関係ありません。

さて、ギルガメッシュというバンドは故Alan Gowenを中心に結成されたジャズ・ロック・バンドで、1972年にロンドンで結成されました。2枚のスタジオアルバムを残していますが、今回は1975年発表のファーストアルバムから、何曲か紹介いたします。

この作品のメンバーはAlan Gowen(k)、Phil Lee(g)、Michael Trais(d)、Jeff Clyne(b)。
ハットフィールド・アンド・ザ・ノースのデイブ・スチュアートが共同プロデューサーということで、なんか雰囲気が似ています。
フュージョンのような、ロックのような、ジャズのようなという感じが共通しているのでしょう。
でも、こっちの方が遊び心が強い感じがします。
予想がつかない展開はちょっとスリリング。シリアスだったり、コミカルだったりして、その辺が個性ですね。

組曲である「One end More/Phil's Little Dance/Worlds of Zin」は聴いていて、日本の四人囃子の「ゴールデン・ピクニックス」を思い出しました。不思議なことに同じころの作品です。へんてこりんな曲なんですが、後半のギターソロの部分は日本人が好きな叙情性に溢れていてけっこう聴き入っちゃいますね。

Gilgamesh - One end More/Phil's Little Dance/Worlds of Zin



Notwithstanding

「Notwithstanding」はかなりジャズっぽい。ポップではないし、アヴァンギャルドでもない。でも、冒険的なサウンド。遊び心のあるジャズ・ロック。 


Gilgamesh - i. We Are All ii. Someone Else's Food iii. Jamo And Other... [320kbps, best pressing]  

この組曲「i. We Are All ii. Someone Else's Food iii. Jamo And Other...」はまさにカンタベリー・ロック。演奏が凝っている。
ジャジーだったり、ポップだったり、けっこう楽しい。
その中でも、ロバート・フィリップ的ギターが主張するところが結構強烈。
こういうギターが入ると、混沌とした雰囲気になる。
クリムゾンと違うのはリズムセクションやキーボードが軽い。アンサンブル重視なんですね。


このファーストアルバム。ハットフィールドの作品のように、決め手にかけるところはあるけど、奇妙な個性が魅力です。
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今もハイレベルな20世紀からのアメリカン・バンド Extreme - "Rise" (Official Video)

2023-07-12 21:05:15 | アメリカンロック
Extreme - "Rise" (Official Video)

ヴァン・ヘイレン亡きあと、20世紀からの正統派アメリカン・バンドと言えば、ミスター・ビッグやボン・ジョビが頭に浮かぶが、この人たちがいた。
スーパー・ギタリスト、ヌーノ・ベッテンコートがいるこのバンドの8年ぶりの新作は現役感に溢れていて圧倒される。曲調によって、雰囲気が変わり、かつ一級品の味わいがある。
これぞ、真のスーパー・バンドだと思う。

リーダー・トラックの「Rise」はハードでありながら、一癖も二癖もある尖がった曲。ヘヴィでありながら、聴きやすさと爽快感を持つ曲。才能を感じさせる作品。


リゾート感あふれる曲の「 Beautiful Girls」はコーラスが素晴らしい。
アコースティック・ギターのレゲエのリズムの演奏を聴くと、ハード・ロックを演奏するバンドであることを忘れる。
とにかく曲として素晴らしい。
でも、ギター・ソロでは、ヌーノのメタル・ギターが炸裂する(笑)。
Extreme - Beautiful Girls


そして、もう1曲、素晴らしいバラード「Here's To The Losers」
タイプの違う曲で、こうも高品質の作品を生み出すというのはすごい。
過去の名声に頼るバンドが多い中、このバンドは新たな名曲を生み出している。ハード・ロック・バンドというより、極上のアメリカン・ロック・バンドなのである。

Extreme - Here's To The Losers  



最後に彼らの1990年の全米ナンバーワンヒット「 More Than Words」を聴こう。 やはり素晴らしい。
Extreme - More Than Words (Official Music Video)
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PANTA逝く! 反抗心溢れる初期日本のロックの雄 ふざけるんじゃねえよ / 頭脳警察

2023-07-08 08:21:28 | 日本のロック70年代
ふざけるんじゃねえよ

PANTAが逝去した。73才だ。
ロック・ミュージシャンとしては、長生きだったかもしれない。
いや、今の時代では、まだまだかも。

PANTAとの出会いは中学2年の遠足の時。
ヤンキーで不良であることを自慢していたクラスメイトが
遠足のバスの中で、カセットテープをクラスメイトに聴かせて、
「かっこいいだろ?頭脳警察3だぜ!」
彼にはやっぱり不良の兄がいたはずで、その兄から教わったらしい。
いかにも不良が好みそうな反抗心溢れる歌詞にクラスメイトが圧倒されたのを覚えている。
その時はよくわからず、後で調べて、この「ふざけるんじゃねえよ」がPANTA率いるロック・バンド「頭脳警察」のサードアルバム収録だということを知る。
この直情的な歌詞はやはり、学生運動の雰囲気が若者にまだ残っていた1970年代初期だからのものだろう。若者は大人に反抗するというのが常識だった。当時の若者は政治にも深く関心をもっていたんだ。

高校時代、文化祭で、バンドでこの曲をやった。
この曲を当時の高校生がどれだけ知っていたかわからない。
でも、演奏する方は楽しかった。

PANTAは決して、上手い歌手ではないとは思うが、その声がもつロックのエネルギーがすごかった。言葉に力があった。ロックはテクニックではなく、伝える力だと思わせる人だった。

数年後、ソロになった彼の作品も良く聴いた。
「屋根の上の猫」「つれなのふりや」「マラッカ」は今でも好きな曲である。

屋根の上の猫  
まるで、アニメのテーマソングのようなドラマティックな盛り上がりを示す曲。歌詞は意味不明なのだが、なぜか説得力をもつパワーのある曲。
当時は、シンプルに「すげーかっこいい!」と思った。



つれなのふりや  
レゲエアレンジが新鮮な1曲。「つれなのふりや」はつれないふりして・・・の意味らしい。同じく歌詞にでてくる「すげなの顔や」はそっけない顔をして・・・の意味。昔の短歌にでてくる一節とのこと。気になる人はネットですぐ調べられます。
この曲は繰り返して聴くと、クセになります。いつの間にか歌ってしまう中毒性があります。




マラッカ  
目の前に、赤道直下の海が広がるようなアレンジと歌詞が印象的な曲。
やはり、言葉の選び方が鋭い。
対応するギターソロもえらくかっこいい。
この曲もクセになる。サビのところがバシッと決まる。




PANTA様
あなたは、私の青春時代に力を与えてくれた。
あなたは真の日本のロッカーだった。

ご冥福をお祈り申し上げます。

合掌
コメント (8)
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