花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

夏、白い花々(2)

2019-08-12 | 植物 花

今日の "夏、白い色の花々” は、「マンデヴィラ」と「オオシロソケイ」にしました。

白色は、涼をを呼び込みます、猛暑も幾分和らぎます。

下の ”窓” に白色の「アメリカフヨウ」Hybiscus mosheutos /Swamp rose mallow も貼り付けました。

花弁が、透けて見えるので、涼感が増します。


 今回の ”白い花々(2)は、白色の樹木花を3種載せてみました。

白花の「ルリマツリ」(瑠璃茉莉)、「マンデヴィラ」、「オオシロソケイ」(大白素馨)です。

<「ルリマツリ」(瑠璃茉莉)」>

名前の通り、瑠璃色の種類が多いのですが、白い花のものも有ります。

 

「ルリマツリ」の種類は、20種位有るとのことですが、一般に「ルリマツリ」と呼ばれるのは

「プルンバゴ・アウリクラータ」とか、花径2cm位、瑠璃色の5弁の花を房状に着けます。

「ルリマツリ」の<ルリ>は、瑠璃色、<マツリ>は、<祭り>ではなく、<茉莉>で

「マツリカ」(「ジャスミン」)に由来するとか

蕾、萼、果実が繊毛で覆われています、この繊毛は、”引っ付き虫” の役目をします、子孫を増やす為とか

暑さにも比較的強いので、花の色は、一服の清涼剤です。

イソマツ科、ルリマツリ(プルンバーゴ)属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Pulumbargo auriculata

=P.capensis、英名 Plumbago,Cape plumbago、別名「アオマツリ」

 

瑠璃色の「ルリマツリ」は、過去にも多く取り上げましたので、今日は、敢えて白色の花の「瑠璃茉莉」にしました。 」

白色の花も清涼感タップリですが、名前が不虞なのだ残念です。

園芸種の「プルンバーゴ ’アルバ’」Plunbago auriculata 'Alba' です。



 次の白い樹木花は、「マンデヴィラ」です。

次の白色は、「マンデビラ・ボリビエンシス」です、白色の原種で「サマードレス」の名前で人気があります。

「マンデビラ(マンデヴィラ)」(Mandevilla spp.) には、品種や其の交雑種で100種位有るとのこと

なかでも、「マンデビラ・アモイナ」(M. × amoena)、「マンデビラ・サンデリ」(M.sanderi)等を基にした

交雑種が、多く視られますが、此の「マンデビラ・ボリビエンシス」が、色、形とも清楚な感 じがします。

純白で、中心の喉辺が黄色、花弁が五枚で、先端が大きく開きます、アモイナ種より花が小さいのが特徴です。

濃緑色の葉も、白い花をよく引き立てます。

キョウチクトウ科、チリソケイ(マンデビラ)属、非耐寒性蔓性多年草、旧属名 デプラデニア、メキシコ、南米原産

学名 Mandevilla boliviensis、英名 White dipladenia

 別名 「ホワイトディブラデニア」、「サマードレス」

他にも、色の違うもの、花の形が違うもの等が多種視られます。 

 

白い樹木花の番目は、「オオシロソケイ」の白い花です。

<「オオシロソケイ」(大白素馨)>


 

10枚位の細長い花弁が、風車状(星形)に開きます、蕾の色は、茶緑色ですので、開花後の白色と好対照になります。

“天使の羽” の通り優雅です、花には、芳香が有ります、「ジャスミン」の仲間なのです。

濃緑色の葉は、楕円形で光沢が有ります。

モクセイ科、ソケイ属、常緑蔓性低木、パプアニューギニア原産、学名 Jasminum nitidum

英名 Angelwing jasmine 、Star jasmine、Windmill jasmine

別名 「オオシロソケイ」(大白素馨)、「ジャスミナム ニティドゥム」

他の「オオシロソケイ」の画像は、過去に gif にしたのが有りましたので再掲載します。

<各画像は、上の gif を含め、クリックで拡大表示します>


夏、白色の花々(1)

2019-08-09 | 植物 花

夏は、白色の花が似合います、最初は、「トケイソウ」から、他の白色の花を順次挙げてみます。

<「トケイソウ」(時計草)>

「トケイソウ」とは、トケイソウ科、トケイソウ属に分類する植物の総称とかで

種の数も多いようですが、日本で代表的な「トケイソウ」 (Passiflora caerulea) を最初に挙げてみました。

「パッシフロラ・カエルレア」は、もっぱら、観賞用ですが、他に、果実(パッションフルーツ)を目的の

*「クダモノトケイソウ」(果物時計草)の「パッシフロラ・エドリス」 (Passiflora edulis)

*「パッシフロラ・アラタ」 (P.alata)、別名「ブラジルトケイソウ」

*「パッシフロラ・クアドラングラリス」(P.quadrongularis) 、別名「オオミノトケイソウ」(大実時計草)

「オオナガミノクダモノトケイソウ」(大長実果物時計草)等種類が多いようです。

トケイソウ科、トケイソウ属、学名 Passiflora caerulea 、英名 Passion flower

常緑蔓性低木、中央、南アメリカ原産、“時計草” の由来は、分裂した雄蕊が時計の

長針、短針、花弁、萼、副花冠が文字盤に見えるからとのこと

尚、英名の Passion flower は、“キリスト受難の花” の意味で、昔、南アメリカで宣教師が此の花を

使ってキリストの受難に喩えて布教に役立てたとか

子房柱は、十字架に、雄蕊は、釘に、副花冠は、茨の冠に、五枚の花弁、五枚の萼は、十人の使徒に

蔓は、鞭に、葉は、槍に喩えたようです。

下図の様な「パッシフロラ・カエルレア」が多いのですが ・ ・ ・ 



下図の様に花弁や萼が、白い Passiflora caerulea ´Elliot`が有ります。


下図は、白色とは対称的な赤紫色の「ブラジルトケイソウ」 (Passiflora alata ) や

青紫色の「’アメジスト’」(P.amethyst') 等も

此等の色になると、涼しさより暑苦しい感じですが

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最後は、例によって過去の記事の再掲載です。

 
今が盛りのシソ科、キク科の穂状の花2種
今、白色が涼しげスイフヨウ(醉芙蓉、酔う前)ハマユウインドハマユウ ナツフジ    セイロンライティア白色のストケシアサ......
 

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シリーズ ”スズメウリを育てる” №8

実も一回り大きくなり、、縞模様がクッキリ現れてきました。


ゴマノハグサ科、クアツヅラ科の花

2019-08-02 | 植物 花

猛暑の中、「スイレン」(睡蓮)の花が涼しげです、「ハス」(蓮)とは違った趣です。

           *「睡蓮」スイレン科、学名 Nymphaea Hybrids、別名「ウオーターリリー」Water Lily

*「蓮」ハス科、学名 Nelumbo nucifera、別名「ハチス」、「ロータス」Lotus

両者似た花ですが、簡単な見分け方として、葉の形で区別ができます、葉に切込みが在るのが「スイレン」

切込みが、無いのが「ハス」です。

 

ゴマノハグサ科の花は、「ジキタリス」、「レイコフィルム・フルテスケンス」です。

<「ジキタリス」Digitalis >

ロゼット状の大きな根生葉から50cm位の花茎を伸ばして総状花序をだして

漏斗状の花を多数、横向きに咲かせます。

葉は、肉厚で白い毛が密生しています、ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジアには、20種位品種が、有る様ですが

「ジキタリス・プルプレア」が、薬用(毒草)、観賞用には、一番多く栽育されているようです。

園芸品種も多くて、花色は、ピンク、青紫、赤、茶、黄、白、複色等多彩です。

花の内側の斑点が、濃い色で目立ちます。

Digitalis の由来は、ラテン語の<digitus>(指)から、花の形が指に似ているからとのこと

現代の用語<デジタル(Digital)>も此の<digitus(指)>からとか、”指で数を数える” ですね

ゴマノハグサ(オオバコ)科、ジキタリス属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、中央アジア原産

学名 Digitalis purpurea 、英名 Foxglobe、別名「キツネノテブクロ」(狐の手袋)

因みに、英名に Foxglobe が付いた花には 、Chinese foxglobe 「レーマニア」(Rehmannia elata)

Wild foxglobe 、African foxglobe が付いた

「ケラトテカ・トリロバ」(Ceratotheca triloba) が有ります、似たような花です。

下図=「レーマニア」

 下図=「ケラトテカ・トリロバ」

 

過去の記事にゴマノハグサ科の花として「ブットレア」を載せていました。

 
ゴマノハグサ科の花(4)
緑道の休み処を過ぎると ・ ・ ・ 滝が現れます、滝風が爽やかです。今日のゴマノハグサ科の花は「ブットレア」です。<「ブットレア」Buddleja × ......
 

次のゴマノハグサ科の花は、「レイコフィルム・フルテスケン ス」です。

<「レイコフィルム・フルテスケンス」>

銀白色の葉と淡い桃紫色で唇型の花のコントラストを愛でます。

唇型の花の ”上唇” は、2裂、"下唇" は、3裂しています、蕾も形、色ともに美しいものです。

ゴマノハグサ科、レウコフィルム属、常緑低木、北アメリカ南部、メキシコ原産 

学名 Leucophyllum frutescens 、英名 Cenizo 、Texas sage

別名 「ニーオン」、「レウコフィルム・フルテッセンス」



 

次は、クマツヅラ科の花の「クレロデンドルム・ウガンデンセ」です。 

<「クレロデンドルム・ウガンデンセ」>

集散花序に蝶形の花を咲かせます、五枚の花弁の内、4枚は淡い空色で、一枚が濃い青紫色をしています。

仲間には、前回載せた「ボタンクサギ」や「ゲンペイクサギ」、「クラリンドウ」等が有ります。

クレロデンドルム属、非耐寒性半蔓性低木、アフリカ ウガンダ原産、学名 Clerodendrum ugandense

英名 Blue butterfly bush、他に、「ブルーウイング」(青い翼)、「ブルーエルフィン」(青い妖精)の名前が

付いていましたので、品種名かと思ったのですが、どうも、商品名のようです。

亦、フジウツギ科の「ブッドレア」(房藤空木)も「バタフライブッシュ」の名前が付いていました。



次の “夏、クマツヅラ科” は、「デュランタ・レペンス(エレクタ)」です。

紫色の花弁の縁が白色の改良種「デュランタ ´タカラズカ`」をよく見掛けますが

「デュランタ」と言えば、此の「デュランタ・レペンス」を指します。

濃厚な「デュランタ ´タカラズカ`」より清楚な感じがします。

クマツヅラ科、デュランタ属、南アメリカ原産、学名 Duranta repens (D.erecta)

別名 ハリマツリ、タイワンレンギョ

秋には、オレンジ色の小さな果実がみのります。

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何故か黄色い蝶が何時も蜜を吸いにきています。

Cimg83772Cimg83802

<各画像は、クリックで拡大します>


過去の記事から

2019-07-26 | 植物 花

今日は、過去の記事から3題載せてみました、花の記事だけに毎年代わり映えしませんが ・ ・ ・ 

各ページの<続きを読ム>から入って御覧下さい

 
マメ科2種
「タチアオイ」(立葵)の季節も過ぎました、暑い暑い真夏の到来です。此の時季のマメ科の花3種「ロータス・ヒルスタス ’ブリムストーン’ 」と「タンキリマメ」を挙げました。......
 
 
今、瑠璃色
瑠璃色が、冴えます、「ルリマツリ」(瑠璃茉莉、「ルリマツリモドキ」(瑠璃茉莉擬、「ロウグチ」(篭口)の花色です。涼風が吹き抜けます、暑さを和らげてくれました。<「ルリマ......
 
 
ゴマノハグサ科の追加(1)
白色の「ヤナギバルイラソウ」(柳葉ルイラ草)が、咲いています、青紫色のものより清涼感が漂えます。「ヤナギバルイラソウ」Ruellia brittoniana には、 下......
 

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シリーズ「スズメウリ」を育てる。

№.7

黄色い花が咲いて、小さな実に縞模様がハッキリ現れてきました。 


夏、ピンク色

2019-07-24 | 植物 花

ピンク色が、眩しい「アサヒカズラ」(朝日葛)の花です。

名前の由来が、”朝日を連想させる” からとか、然も有ろうかと思います。

花弁の様に見えるのは、萼が、ピンクに色着いたもので、一本の花序に、数十個着きます。

先端に、巻き蔓が、伸びます、ハート形の葉が、キュートな感じがします。

タデ科、アサヒカズラ属、非耐寒性蔓性木本、マキシコ原産、学名 Antigonon leptopus 

英名 Mexican Creeper、Coral Vine、Chain of Love、Queen's Jewels 、Queen's Necklace

別名「ニトベカズラ」(新渡戸葛)、英名から「メキシカンクリーパー」、「サンゴズル」(珊瑚蔓)

「チェーンオブラブ」(愛の鎖)、「女王の宝石」、「女王の首飾り」等々

輝くピンク色が、優雅なイメージを醸し出すのでしょうか


次のピンクの花は、「プチロータス」です。

穂状の円錐花序に、ピンク色の小さな花を咲かせます、花期が、長いので、充分愉しめます。

もこもこした軟毛が密生しています。

ヒユ科、プチロータス属、多年草、オーストラリア原産、学名 Ptilotus exaltatus

英名 Pink Mulla Mulla 、Tall Mulla Mulla、Pussy Tails(子猫のシッポ)、Lamb's Tails(子羊のシッポ) 等々

英名の ”ピンク ムラ ムラ” には、英名ですので、何の思いをも馳せることは、勿論無いのですが

品種としては、Ptiloutus exaltatus 'Joy' 、Ptiloutus maglesii / Rose tipped Mulla Mulla 等が

 
 
 

「アマリリス」(「ヒッペアストルム、 Hippeastrum )の花が、終わると、秋咲き種の

「シロスジアマリリス」(白筋)が、咲き始めます。

花弁に、淡いピンク色と白色の縦縞の斑が入り、中央には、幅広の白い帯状の斑も入ります。

更に、細長く濃緑色の葉の中央にも、白い縦縞の斑が入ります。

同じ様な白い筋なので、名前の ”白筋” は、葉か花からか採ったのか分かりませんが

ヒガンバナ科、ヒッペアストルム属、常緑多年草、ブラジル原産

学名 Hippeastrum reticulatum var.striatifolium、英名 Barbados lily

 



亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>