花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ゴマノハグサ科の花

2019-07-19 | 植物 花

今が盛りのゴマノハグサ科の「エンジェロニア」と「アサリナ」、「チェローネ」の花です。


<「エンジェロニア」(アンゲロニア)>

大きな口を開けて、叫んでいる様な形をしています。

”夏のキンギョソウ” の英名が付いた「キンギョソウ」(金魚草)にも似た花です。

30種くらいの品種が有るようですが、「エンジェロニア・アングスティフォリア」Angerolonia angustifolia

「エンジェロニア・サリカリフォリア」A.salicariifolia 等が、主に栽育されています。

葉の付け根に蕾を着けて、白、紫、ピンク、白と紫のツートンカラー等の多彩な花を咲かせます。

葉は、濃い緑色で細長、達性が多いようですが、這性のものも有る様です。

ゴマノハグサ(オオバコ)科、アンゲロニア属、非耐寒性多年草(一年草)、中央アメリカ、メキシコ、西インド諸島原産

学名 Angelonia angusutifolia 、A.salicariifolia、英名 Summer snapdragon

別名 「アンゲロニア」、「エンジェル・ラベンダー」

次は「アサリナ」(ツタバキリカズラ)です。

<「アサリナ」Asarina spp.>=過去の記事を添削

幾種かの種類が有りますが、一般に「アサリナ」は、「アサリナ バークレアナ」Asarina barclaiana を指すとのこと

他に、「バークレアナ」より葉、花が大きい種類や蔓状にならない種類が有ります。

別名に「ツタバキリカズラ」(蔦葉桐葛)が付いていますが

葉が「ツタ」(蔦)に似て、花が「桐」の花に似ているからとか

ゴマノハグサ科、アサリナ属、蔓性多年草、メキシコ、北アメリカ、ヨーロッパ原産

学名 Asarina barclaiana、別名「ツタバキリカズラ」、「ツルキンギョソウ」(蔓金魚草)

*尚、蔓状にならない種類は、「アサリナ・スカンデンス」A.scandens

 葉が大きい種類も


次は、「チェローネ」です、「キンギョソウ」(金魚草)に似た花を茎の先端に穂状に咲かせます。

<「チェローネ」(ケローネ)>=過去の記事を再掲載

草丈が、高いので切り花に多く利用されます、「ケロネ」の名前の由来は、ギリシャ語で<亀>を意味するとか

花の形が、亀に似ているからとのこと、確かに似ているかも ・ ・ ・ 

英名も pink turtle head です。

ゴマノハグサ科、ケロネ属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名 Chelone oblique

= C.lyonii、別名「リオン」、「チェロン」、「ケローネ」、「ジャコウモドキ」(麝香擬)

早生種の「スピードリオン」、「リオン」は、学名の lyonii から

我が家の亀吉と比べてみました、如何でしょうか、似てないですか、でも雰囲気は ・ ・ ・ 

他の画像は、gif にしました。

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最後は 、例によって過去の記事の再掲載です。

 
「スイレン」、「サボテン」の花が、涼しげです。
「ブラックベリー」Rubus allegheniensis/blackberry が、名前の通りに色付いてきました。水辺の「スイレン」の花が、涼しげだったので載せま......
 

夏、キク科の花

2019-07-16 | 植物 花

キク科の花は、秋の開花期が相応ですが、夏にも開花するものが在ります、其の中から「ストケシア」、「アゲラタム」

「リアトリス」を挙げてみました、今後、追加するものが増えてきます。

<「ストケシア」>

花径10cm位の頭花を着けます、花は、筒状花ですが、先端が深く裂けているので舌状花の様に見えるので

集まると「ヤグルマギク」(矢車菊)に似た姿を呈します。

茎の根元から披針形で棘が在る葉が出て、互生します。

花色は、青紫色が本来の色とのことで、別名に「ルリギク」(瑠璃菊)の名前も付いています。

今では、園芸種が多く作出されて、花の色も青、紫、白、ピンク、黄等々豊富です。

日本には、大正時代に入ってきたとのこと

キク科、ストケシア属、耐寒性多年草、北アメリカ(カリフォルニア、アリゾナ)原産

学名 Stokesia laevis、英名 Stoke's Aster、別名「ルリギク」(瑠璃菊)

「エドムラサキ」(江戸ムラサキ)、「ストークス・アスター」



次は、「アゲラタム」(「カッコウアザミ」)の花です ・ ・ ・ 過去の記事から抜粋して添削しました。

<「アゲラタム」>

軟らかい質感の花を、次々と咲かせます、「アザミ」の花にも似て、舌状花が、細長いので ”ポンポン” の様に見える花です。

次に挙げる「ユーパトリウム・コエレスティナム」にも似ていますが

葉の形状が、多少違うので区別できます。

アゲラタム属は、中南米に40種位自生しているとのことですが

主に植栽されているのは、ホウストニアヌム種を中心とした其の園芸種とのこと

花色は、青紫、赤、桃、白色と多彩です、草丈の低い品種や高い品種が有ります。

”アゲラタム” とは、ギリシャ語で 長期間 ”色褪せない、年をとらない” の意味で

開花期が、長いことと、花の色が、長く鮮やかさを保つ故の命名と記されていました。

葉の形が、卵型や円形で、葉の先が、尖る「ユーパトリウム・コエレスティナム」とは、多少違います。

キク科、アゲラタム(カッコウアザミ)属、非耐寒性多年草(一年草)、中南米原産

学名 Ageratum houstonianum、英名 Ageratum、Floss flower、別名「カッコウアザミ」(郭公薊)

「ユーパトリウム・コエレスティナム」の花も上で載せた「アゲラタム」に似た花です。

<「ユーパトリウム・コエレスティナム」>

散房花序に頭花を咲かせて、筒状花から糸状の雌蘂を伸ばすので、「アゲラタム」の花の様に

花の姿が、「アゲラタム」同様、ポンポン状になります。

「フジバカマ(藤袴)/ユーパトリウム」Eupatorium fortnei の仲間です。

草丈が、120cm位に迄高くなり、草丈が低い(30cm)位の「アゲラタム」との違いです。

亦、葉の形からも両者の違いが解ります、「アゲラタム」の葉が、卵形や丸形に対して

「ユーパトリウム・コエレスティナム」は、葉の先が尖っていて、三角形です。

キク科、コノクリニウム/ユーパトリウム(以前)属、耐寒性多年草、北アメリカ原産

学名 Eupatorium coelestinum=Conoclinium coelestinum、英名 Mist flower

別名「セイヨウフジバカマ」(西洋藤袴)、「ミスト フラワー」

「ミストフラワー」は、花の姿が、”霧” の様に”煙った” 様相からです。


「アゲラタム」と「ユパトリウム・コエレスティナム」の違いは、下図の様に葉の形の違いです。

前者(左)の葉は、丸味を帯びていますが、後者(右)は、先端が尖った三角形です。

草丈の大小の違いは、前に記した通りです。

亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>


「カルドン」と「アーテチョーク」の花

2019-07-13 | 植物 花

「フウラン」(風蘭)、「フウチソウ」(風知草)が、涼風を運んできました。

         <「フウラン」(風蘭)>

日本が原産の<養生種>の「蘭」です、よい香りで人気が有ります。

他には、中国、朝鮮半島にも自生している様です。

野生種は、絶滅危惧種に指定されているとか、貴重な「蘭」です。

<養生種>とは、樹木や枝に根で張り付く種類の「蘭」のことです。

空中に根が、露出していることもあります。

「フウキラン(富貴蘭)」の名前で江戸時代から多く栽育したとか

今では、多くの園芸種が作出していて、100種以上が見られる由

肉厚で堅い葉の付け根から花茎を伸ばして、白い花を咲かせます。

五弁の倒卵形の花弁が反り返り、唇形の花弁が前に突出ます。

亦、長い管の<距(きょ)>が、後ろの方に伸びて面白い形の花二なります。

花が、同じ方向に向いて咲くのも面白い物です。

ラン科、フウラン属、半耐寒性多年草、学名 Neofinetia falcata=Vanda falcata、別名「フウキラン」(富貴蘭)

 

       <「フウチソウ」(風知草)>

僅かな風に揺れる風情が、昔から親しまれた様です。

数枚の長さ15CM位の細長い葉が、多数の茎に着き垂れ下がります。

付け根の所で、葉が、ねじ曲り裏が表になり、表が裏になるので

濃い緑色で光沢が在る裏が、表になって輝きます、葉の表は白色で

すが、裏側になっているので、裏葉の緑色のみが目に付きます。

秋には、小さな小さな穂が出ます。

イネ科、ウラハグサ属、多年草、日本固有種

学名 Hakonechloa macra、別名「ウラハグサ」(裏葉草)

尚、<Hakone>は、<箱根>で、箱根地方に多く自生していたからとか

<Chloa>は、ギリシャ語で<草>の意味とのこと

亦、<Macra>は、<長い>意味で、”箱根の長い葉” の意味になる由。

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今日は、キク科の「カルドン」と「アーティチョーク」の花です。

料理の材料として知られる両者ですが、花も素晴らしいものです。

<「カルドン」>

青紫色の「アザミ」に似た花を咲かせます、萼に鋭い棘が有ります。

野菜として、古代ギリシャ、古代ローマ時代から栽培していたとか、今でも、イタリア、スペインでは

種々の料理の材料としている由、「アーティチョーク」の野生種とのことですので頷けます。

「アーティチョーク」の様に、蕾や茎を食べるのは、同じだとか

一見、刺々しいので、「アーティチョーク」の様に食べられるのかと思うのですが

認識不足でした、料理法が多数載っていました。

キク科、チョウセンアザミ属、耐寒性多年草、地中海沿岸原産、学名 Cynara cardunculus 、英名Cardoon




葉も刺々しい姿です。

「アーティチョーク」

上に載せた「カルドン」に似た花を咲かせますが、重り合った萼には棘が無く、先端が、滑らかです。

野生の「カルドン」の改良種とのこと、蕾、茎を食用にすることで知られています。

特に、ヨーロッパでは、食材として多く利用されているようです。

キク科、チョウセンアザミ属、耐寒性多年草、地中海沿岸原産、学名 Cynara scolymus

英名 Artichoke、Globe artichoke、別名「チョウセンアザミ」(朝鮮薊)

<p>


下図は、 料理に使う蕾、葉も「カルドン」の葉に比べれば滑らかな表面です。

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過去の記事の再掲載です。

 
キツネノマゴ科(2)
<夏に赤く実る>「ナツグミ」(夏茱萸)Elaeagnus multiflora、「ブラックベリー」Rubus「 ヤマモモ」(山桃)Morella rubra の実で......
 

”夏色” ブルー

2019-07-06 | 植物 花

 

夏の風景に、涼感をプラスします、「クレマチス ’ロウグチ’」の青紫色の花です。

日本で作出した「クレマチス」で、インテグリフォリア(木立)系の交配種とか

下向きに咲く瑠璃色の釣鐘型の花です、先端が外側に反り返る姿に趣が有ります。

キンポウゲ科、センニンソウ属、耐寒性多年草

学名 Clematis integrifolia ´Rouguchi` 、別名「クレマチス’篭口’」

篭口の “篭” とは、<かご>とか<ざる>のこととか、どうして篭口の名前が付いたのでしょうか

花の開き具合が “篭の口” なのでしょうか、篭の種類を調べると<達磨篭>と称する篭が有りました。

此の篭は、多少似ていますので此の篭が名前の由来かと

 



<他の画像は、gif にしましたので、御覧下さい>

 

夏の風景に、涼感をプラスします、「クレマチス ’ロウグチ’」の青紫色の花です。

日本で作出した「クレマチス」で、インテグリフォリア(木立)系の交配種とか

下向きに咲く瑠璃色の釣鐘型の花です、先端が外側に反り返る姿に趣が有ります。

キンポウゲ科、センニンソウ属、耐寒性多年草

学名 Clematis integrifolia ´Rouguchi` 、別名「クレマチス’篭口’」

篭口の “篭” とは、<かご>とか<ざる>のこととか、どうして篭口の名前が付いたのでしょうか

花の開き具合が “篭の口” なのでしょうか、篭の種類を調べると<達磨篭>と称する篭が有りました。

此の篭は、多少似ていますので此の篭が名前の由来かと

 



<他の画像は、gif にしましたので、御覧下さい>

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「セラトペタルム」が、最盛期を迎えます。

2019-07-05 | 植物 花

「セラトペタルム」(「サマー・クリスマスブッシュ」)の萼が赤く色着き始めています。

花屋さんの店頭にも並び始めました。

原産地のオーストラリアでは、11月から12月頃に咲くとのことで、南半球の ”夏のクリスマス” の飾り花として

利用するとか、花径約1CM、花弁は、小さく3MM 位、萼片は、長く約1.2CM、芳香が有ります。

花は、見栄えが、イマイチですが、花後に長い萼が、白、ピンク、赤色に変化して、星形の花の様な姿になります。

クノニア科、セラトペタルム属、常緑中高木、オ-ストラリア原産、学名 Ceratopetalum gummiferum

英名 New South Wales Chiristmas Bush

<下図は、白い花が終わった後に萼が赤く色着いたものと、白い花が開花中の様子です>

次は、長い萼が、一斉に赤く色着いて、空を覆う姿です。



<各画像は、クリックで拡大表示します>

次は、過去に載せた記事を再度載せてみました。

 
”チョコレート色”
「紫陽花」の装飾花、大きな装飾花(萼)と小さな装飾花(萼)「カシワバアジサイ」(柏葉紫陽花)と「ウズアジサイ」(渦紫陽花)の花です。「カシワバジサイ」は、大きな装飾花な......
 

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シリーズ「スズメウリ」を育てる

№5

葉が茂り、蔓も伸びてきました。