(前回に追加の ”秋、赤い実(2)” は、「ウメモドキ」、「クコ」、「ピラカンサ」の実です。
<「ウメモドキ」(梅擬)>
初夏の頃に、淡い紫色の小さな花を咲かせて、秋に、赤い実を鈴生りに着けます。
葉が、落ちた後も此の赤い実が着いていて、長い期間愉しめます。
落葉後の赤い実を愉しむために、盆栽仕立てにすることが多いようです。
小鳥の好物で、種子を遠くまで運ぶので、広い場所に広がります。
実の着き方が、「梅」に似て、枝葉も「梅」に似ているので、「ウメモドキ」の名前が付いたとか
モチノキ科、モチノキ属、雌雄異株、落葉低木、日本、中国原産、学名 Ilex serrata
初夏の頃に咲く薄紫色の小さな花です。
次は、「クコ」(枸杞)の赤い実です。
楕円形の実が、赤く熟します、花は、花径約1cm位で、薄紫色、実と同時に視ることができます。
光沢の在る実は、美味しそうですが、苦みが有って生食には向いていません。
クコ酒やドライフルーツとして利用することが多いようです。
葉、実、根は、生薬として利用、不老長寿の薬効が有るとか
ナス科、クコ属、落葉低木、日本、中国原産、学名 Lycium chinense
英名 Chinese desert-thom、Chinese wolf-berry、Goji berry、別名「ウルフベリー」
最後に「ピラカンサ」の赤い実で終わります。
「ピラカンサ」Pyracantha Hybrids とは、バラ科、トキワサンザシ属の総称とのことで
ヨーロッパ南部からアジア南西部原産の 「トキワサンザシ」(常磐山査子)Pyracantha coccinea や
黄色で、中国南部原産の「タチバナモドキ」(橘擬)P.angustifolia 等が含まれるとのこと
5~6月に懸けて、白い小さな花を咲かせます。
赤い色は、小鳥達の格好の目印、種子を遠くに運びます、枝には、鋭い棘が在るので、注意
耐寒常緑高木、ヨーロッパ、中国原産
下図は、「タチバナモドキ」の実
下図は、「ピラカンサン」Pyracantha Hybrids の花
<各画像は、クリックで拡大します>