花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

初夏の樹木花「アカシア」

2020-06-05 | 植物 花

今日も「サボテン」の開花です、周りが暗くなると開花の始まりです。

”初夏の樹木花” と題して、「モリシマアカシア」と「ニセアカシア」の花を挙げてみました。

<「モリシマアカシア」>

頭状花序にポンポンの様な球状の花を咲かせます。

「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」の仲間ですが、開花期は、此等より遅くなります。

今は、花の最盛期も終りですが、代わりに、羽状複葉の葉が、涼しげに風に揺れます。

淡い黄白色が総状に着く集合花で、芳香が有ります。

「モリシマ」は、“森島” とも思える名前ですが、学名の  Mollissima acacia からの命名とのことです。

「モリシマアカシア」は、林冠を広く広げて他の植物の生育を妨げるので、日本では

要注意外来植物に指定してるとか、「ニセアカシア」同様 “厄介者” ですか  ・ ・ ・ 

花も芳香りも素晴らしいので、残念です。

マメ科、アカシア属、常緑高木、オーストラリア原産、学名 Acacia mollissima =Mollissima acacia 

英名 Black wattle、尚、Mallissima  には、“柔らかい” の意味が有るとか

若枝には軟毛が覆うからか、花が柔らかそうなので、この名前が付いたのでしょうか

亦、モリシマの名前は、学名の Mollissima からとのこと

不評だった「モリシマアカシア」も、最近では、樹皮の薬効、バイオマス生産能力が

見直されてきているとか、役に立つことを願っています。


因みに、下図は、「フサアカシア」(房アカシア)

次の「アカシア」は、「ニセアカシア」(偽アカシア)です。

最初に載せた「モリシマアカシア」は、日本名の「森島アカシア」と勘違いするような

命名でしたが、今度は、”偽”  呼ばわりの「アカシア」で気が滅入る名前ですが

花の美しさには、遜色なく、安心して御覧下さい。

命名の理由は、「ミモザ」の名前でも呼ばれる本来の「アカシア」

ネムノキ科、アカシア属でオーストラリア原産の「フサアカシア」や

「ギンヨウアカシア」が輸入され、其れと区別する為に付けられた名前とか

アカシア属の「アカシア」が、入ってくる前は、「アカシア」と称していたので

紛らわしいので、区別する為に ”偽” の名前にした由

枝に棘が有るので針の名前と花は、「エンジュ」(槐)の蝶型の花に似ているので「ハリエンジュ」(針槐)

総状花序をだして、真白い蝶形の花を下垂させ、芳香が有ります、葉は、奇数羽状複葉

<アカシア蜂蜜>は、此の「ニセアカシア」から採取したものとか

歌、<アカシアの雨がやむとき >の「アカシア」は、「ミモザ」の名前も付いた「ギンヨウアカシア」や

「フサアカシア」ではなく、此の「偽アカシア」とのこと、歌なので<偽>を外して当然です。

他に、サッポロのアカシア並木、北原白秋の詩 この道の<アカシアの花>も此の「ニセアカシア」を指すそうです。

雨上がりの「アカシア」の並木道が、白い花の色で溢れる様が目に浮かびます。

「アカシア」の花の黄色い色では、雰囲気がイマイチでしょうか

「アカシア」とは、別物で、本来の「アカシア」は、ネムノキ科に属していて、花色は、黄色、放射状です。

マメ科、ハリエンジュ属、落葉高木、北アメリカ原産、学名 Robinia pseudocacia 、英名 Locust tree、False acacia

学名の Robinia pseudocacia は、ラテン語で< Psedo=似ている>、Acacia=アカシア

他の画像は、gif にしました。

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